「安楽亭」で焼肉を食べ「極楽湯」で温泉に浸かる幸せ

 

黒毛和牛大皿

焼肉を食べたあとたっぷり温泉に浸かる幸せを味わっている。最近よく行くのは自宅から車で15分くらいの埼玉県和光市の「安楽亭」と「極楽湯」(同)の組み合わせ。双方の店の駐車場が隣同士で、すこぶる便利である。一度この組み合わせを味わったことで、最近はすっかりはまってしまった。

焼き肉店は今や全国どこにでもある。高い店から安さを売り物にした店まで千差万別で、どこもそれなりの特徴を主張しており、選択は難しい。

 

実際はこんな感じだ

 

焼肉もカルビ(あばら骨の間の肉)、タン(舌)、ロース(肩から腰までの部位)、ハラミ/サガリ(横隔膜にあたる部位)、ヒレ(サーロインの脊椎内側の細長い筋肉にあたる部位)などが人気部位だが、私みたいにもっぱらカルビしか食べないという人間もいる。タンやハラミなどにはまず手を伸ばさない。手を伸ばすのはせいぜい締めのビビンバくらいだ。

安楽亭(本社:さいたま市)は1963年創業。いつの間にか全国チェーン店に拡大し、現在は226店舗を展開している。半個室風の焼肉居酒屋「七輪房」をはじめ、中華、和食、イタリアン、カフェの店舗も経営。2017年にはベトナムにも出店した。

 

 

最近はこの安楽亭和光店を愛用している。特に黒毛和牛(日本生まれ、日本育ちの国産牛)が好きだ。何と言っても「創業より自然肉にこだわり、脂肪や薬剤を注入した肉、結着肉を一切使わない」(朝日新聞あさがくナビ2019)のが嬉しい。

牛肉料理には焼肉以外にステーキ、しゃぶしゃぶ、すき焼き、ハンバーグ、ビーフカレー、牛丼などがあるが、肉の質に左右されずに美味しいのはどうも焼肉らしい。

みんなが焼肉を好きなのは「科学的に幸せになれるから」だと『チコちゃんに叱られる』の番組(NHK2019年6月7日放送)は指摘する。

体内で合成できない必須脂肪酸の「アラキドン酸」は野菜からも摂取できない。つまり肉を食べることでしか得られない。肉の中でもとりわけ鶏肉の胸肉に多く含まれるという。

肉からアラキドン酸が口に入ると、舌にあるアラキドン酸の受容体に触れ、その情報が脳に伝わって脳の快感中枢を刺激し幸せになる。またアラキドン酸が脳内で「アナンダマイド」という物質に変化し、さらに快感中枢を刺激する。肉だけを食べると「食べた直後」と「数十分後」の2回快感を得られるという。

番組は、この肉にさらにご飯の組み合わせが最強だと結論づけている。肉に含まれるトリプトファンという物質がブドウ糖とくっつくことで、幸せ成分のセロトニンになり、快感中枢を刺激するようだ。

とにかく焼肉屋は雨後の竹の子のように多い。どこもかしこも焼肉屋だ。消費者としては肉が安いのに越したことはないが、安物には注意が必要だ。細かいくず肉や内臓肉を軟化剤で柔らかくして結着剤で固め、形状を整えた成型肉もあるし、牛肉の赤身に牛脂や食品添加物を注射した「インジェクション加工」と呼ばれる処理をした牛肉も含まれるからだ。

安楽亭はそうした食材を全く使わないほか、ほかの食材でも契約栽培している農家の野菜、100%国産米を使っている。「食材の安全・安心にとにかくこだわることがお客に安心を提供できる」と強調する。

 

炭火焼肉「安楽亭」和光店

こうした安楽亭グループのサプライチェーンの中核を担っているのが100%子会社のサリックスマーチャンダイジングシステム(Salix Merchandise Systems)。茨城県五霞町に製造工場、精米工場、物流センターを持ち、食材の仕入れ、加工、配送、品質管理までを一括して担っている。

 

 

この安楽亭のすぐ後ろがスーパー銭湯の「極楽湯」和光店。20年ほど前から存在するが、あまりに自宅から近すぎて逆に敬遠していた。銭湯に行く場合、目指していたのはもっぱら埼玉スポーツセンター(所沢市)天然温泉だった。

郊外で結構中が広く、そこそこ空いていたのも気に入っていた。温浴施設以外にもボーリング場や卓球場などもあって、孫を連れて行きやすかった。

極楽湯は北海道から九州までの全国チェーンで、国外の中国8店舗を加えると直営店・フランチャイズ店を含め53店舗を運営中だ。スーパー銭湯の中ではは最も多い。

個人的には炭酸泉がないのが不満だが、それ以外の施設は大体揃っており、食事もそれなりに充実している。

 

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