新型コロナウイルスの感染源は果たして武漢「華南海鮮市場」とは無関係なのか

 

感染源と疑われていた武漢市内の華南海鮮市場

 

新型コロナウイルスによる肺炎感染拡大が事実上のパンデミック(世界的な流行)と言われている中、実際にこの病気が起こった感染源について当初発表されていた中国湖北省武漢市内の華南海鮮市場ではない可能性が出てきている。

北京発時事電によると、「武漢市政府は2月26日、インターネットを通じた質問に答える形で、昨年12月8日に新型コロナウイルスによる肺炎を発症した最初の患者が市内の華南海鮮市場とは無関係だったことを明らかにした」。

「中国の保健当局や世界保健機関(WHO)はこの市場で売られていた野生動物から最初に人間に感染したとの見方を示しているが、発生源は別だった可能性がある。中国政府系研究機関の中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園は22日、世界12カ国で採取された93のウイルスデータを分析した結果、ウイルスは外部から武漢の市場に流入し、急速に広がったとの見解を発表している」。

中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園の発表についはFNN.jpプライムオンラインが24日、「12カ国から集めたウイルスの遺伝子データを解析したところ、複数のタイプが見つかり、それぞれの拡散状況などから、ウイルスは、ほかの場所で発生して、その後、武漢市の海鮮市場で拡散した可能性がある」としている。

「2019年12月8日と2020年1月6日の2回、大きな拡散があり、2019年11月下旬か12月の初めには、すでにヒトからヒトへの感染が起きていた可能性があると指摘している」という。

一方、NHKニューズウェブも、中国メディアを引用して、「湖北省武漢の当局は、新型コロナウイルスの感染拡大で、これまで最も早く発症したとされていた患者が、感染源と指摘された海鮮市場に行っていなかったことを明らかにしました」と伝えている。

「武漢では当初、野生動物が販売されていた江漢区の海鮮市場が感染源だと指摘されていましたが、最も早い去年12月8日に発症した患者は、武昌区に住んでおり、海鮮市場には行ったことがないと話したということです」。

中国国営中央テレビは1月26日、武漢市の華南海鮮市場で採取したサンプルから新型のコロナウイルスが多数検出されたと伝えた。北京時事が報じた。市場内でも野生動物が売られていた区域でほとんどが検出され、今回の肺炎の感染源が野生動物であることを裏付けているという。

厚生労働省検疫情報管理室の運用するサイト「FORTH」(For Traveler’s Health)によると、中国政府からWHO中国事務所に「原因不明の肺炎」の事例について通知があったのは2019年12月31日。2020年1月3日には「全部で44人が原因不明の肺炎にかかっており、うち11例は重症である」と報告された。

武漢にある関係する市場は環境衛生と消毒のため20年1月1日に閉鎖された。当局は「すべての患者が武漢の医療機関で隔離され、治療を受けている」と報告。「臨床徴候は主に発熱であり、呼吸困難の患者も数人いて、胸部レントゲン写真では両側の肺の浸潤影を示している」としている。

当局によると、患者のなかには、華南海鮮市場で店舗などを運営していた方がいるとのことだという。こうしたことから新型コロナウイルスの発生源、感染源は海鮮市場と思われていたが、武漢政府の発表は海鮮市場ではない可能性が出てきた。しかも同市場は1月1日に閉鎖されており、WHOは現場にアクセスできていないようである。

やはり最初に誰が何かと接触して感染したのかは解明作業にとって極めて重要だ。テドロスWHO事務局長は中国に行って習近平国家主席と会っただけで現場には足を踏み入れていないのではないか。テドロス氏は何のために中国に行ったのか。北京で習国家主席と会っただけで武漢には行かずに帰ってきたのではないか。

彼はそのまま中国に踏みとどまり、最前線で原因究明に尽力すべきではなかったのか。疑問は次から次へと湧いてくる。

WHOは1月31日未明に「緊急事態宣言」を出した。遅過ぎた気がしてならない。

 

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