松山英樹、日本男子悲願のマスターズゴルフ制覇=ウッズ、ニクラウス氏も賛辞

 

マスターズを制覇した松山英樹(TBSテレビ)

 

■ウッズ、ニクラウスも松山を祝福

 

男子ゴルフのメジャー大会、マスターズ・トーナメントは11日、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナルGC(パー72)で最終ラウンドが行われ、単独首位から最終組で出た松山英樹(29)は4バーディ-、5ボギーの73でまとめ、通算10アンダーで優勝した。日本男子のメジャー制覇は初めて。

日本男子のメジャー大会への挑戦は、89年前の1932年に全英オープン、全米オープンに出場した宮本留吉から始まった。日本ゴルフ界をけん引してきた青木功、尾崎将司、中嶋常幸の「AON」らも高い壁にはね返されてきたが、松山が歴史を塗り替えた。

男子ゴルフのスター選手、タイガー・ウッズ氏は11日、ツイッターで松山英樹に対し、「日本に誇りをもたらした」と祝福。「君と君の母国にとっての大きな偉業を祝福する。歴史的なマスターズ制覇はゴルフ界全体にインパクトを与えることになる」とメッセージを送った。

一方、往年の名選手、ジャック・ニクラウス氏も11日、ツイッターで、「彼だけでなく、日本にとっても素晴らしい一日になった」と投稿した。松山の全ショットを見たといい、「英樹は美しくプレーした」と賛辞を惜しまなかった。

ニクラウス氏はメジャー18勝、マスターズ6勝を誇り、「帝王」の異名を取る。彼は日本でプレーした経験もあり、ゴルフ熱の高さは理解しているという。その上で「英樹は今この時から日本の永遠のヒーローになるだろう」と述べた。

 

気持ちのいい表彰式(TBSテレビ)

 

■ギャラリーからスタンディングオベーションも

 

それにしても米国人はなんてフェアな人たちなんだと感心した。どんな国籍の人がいても、立派に勝負に勝てば気持ちよく褒めてくれる。松山も大勢のギャラリーからスタンディングオベーションを受け、たたえられた。

日本人のギャラリーはなかなかシャイで立ち上がって選手をほめたたえることは少ないものだ。それが米国では観客が立ち上がって拍手を送る。その姿は美しい。

素晴らしいプレーに感動した観客が送る最大限の称賛がスタンディングオベーションだ。なかなか見られる光景でない。日本人選手が祝福を受けている姿を見て嬉しくなった。

 

最後にバンカーにつかまる(TBSテレビ)

 

■あきらめたらもう負け

 

日本のサラリーマンでゴルフをやらない人はいない。その中の1人は自分だ。私も会社に入って人並みにゴルフをやった。私のゴルフは1989年12月3日、英Hatfield London Country Clubでプレーしたときの95が最高だった。

ロンドン市内から車で北へ1時間くらいのところにあるコースだ。4年間の駐在を終えて帰国する私のために、友人たちが催してくれた送別ゴルフ会。

堂々と100を切って95のベストスコアを記録した。確か、6番か7番のロングホールでイーグルを記録したことだけは鮮明に覚えている。あの当時が私のゴルフ人生の”絶頂期”だった。

帰国後は当初こそ、付き合い程度のゴルフをやってはいたものの、あまりの高さや遠距離に付いて行けずに脱落。むしろ「ゴルフはやらない」ことを宣言していた。しかし、それも長続きせず、再度ゴルフを始めたが、やはり継続は難しかった。

そんなこんなでゴルフと付き合ってきたが、定年後は一度もドライバーもアイアンも、パターすら握っていない。ゴルフからすっかりご無沙汰である。ゴルフを継続しある程度うまくなるためにはそれなりのお金と時間が必要だ。

ある程度プレーする機会があれば感覚でやれるものだ。コンスタントに90台で回ることは可能だ。しかし定年後の60代はゴルフどころではなかった。時間的な余裕、経済的なゆとりも一切なかった。

ゴルフとは無縁な生活になってしまった。お金がなくてもゴルフができる状況に身を置くことができればまた話は別である。しかし、そうではなかった。確かに気の合った仲間数人と緑の中を歩き回るのは健康的にもいいものである。

仲間がいればやりたいが、その機会は訪れなかった。機会はあったが、事情があって乗れなかった。あきらめた。結局、ゴルフも自分にとって縁遠いスポーツになってしまった。残念である。

 

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