【散歩】自宅周辺を歩きまわると普段は見えない物と出会えるのが楽しい=動かない猫や柵に引っかかったスイカ、野菜の見切り品などとも遭遇!
■絹95%の腹巻していざ散歩へ
74歳の誕生日祝いに腹巻をもらった。今持っている腹巻は冬用で生地がもっと厚い。今回もらったのはシルク95%。伸縮しやすいようにプラスチック素材のポリウレタンが5%配合されている。気遣いが嬉しかった。
婦人服アパレル会社として1981年に創業した株式会社大醐(名古屋市)製で、同社は男性用下着のほか、すててこブランド(涼綿)、シルク雑貨ブランド(絹屋)も手掛けている。2017年からはパジャマブランド(kinel)を展開し始めた。
若い時は腹巻をするなどバカにしていたと思うが、歳を取ってくると腹巻の使用度は高まってくるものだ。特に7年ほど前に大腸を全摘する手術を行いお腹の前面を上下に25cm以上開腹した。
息をするとお腹が動く。常に息をしているからなかなか元に戻りにくい。開腹場所が上下となるとなおさらだ。常に動いているから余計に治りにくい。傷跡もまだ残っていて、夏場になるとそれに汗が染み込み、意外と苦しい。
傷跡が痒くなったりするのも辛い。開腹上におへそがあり、なかなか綺麗にならない。今も赤くただれている。特に夜は痛い。特に夏のじっとりした暑さはかなわない。
それを覆うのが腹巻だ。もらった腹巻をして散歩に出掛けた。土曜日は台風で一歩も外に出られなかったが、日曜はもらった腹巻をして少し散歩することにした。どういうわけか気分も悪くない。
■畑のひまわり
高松3丁目の自宅から少し歩くと高松2丁目。宅地化が進み住宅が建ち始めたものの、まだ畑も残っている。そんな畑の中にひまわり畑があるのに気付いた。
これまでに何度も歩いているが、この季節に歩くのは久しぶり。住居の周囲の生け垣に数本植えてあるのは今回も見掛けたが、畑に植えてあるのは初めてだった。
・にいざひまわりプロジェクト(2016年8月7日)=これは埼玉県新座市の本多の森お花畑。野火止の林の中に植わっている。福島を応援する新座市の市民団体がひまわりを植えて、その種子を秋に収穫。福島県の障害者団体に送って、ひまわりオイルにするのだという。
・ひまわり柚遊(ゆうゆう)農園(2015年8月3日)=こちらは実家に近い兵庫県丹波市春日町の農園。5haに30万本が今を盛りに咲いていた。ひまわり祭りは終了。開放された夕方の農園を散歩した。
・ひまわりの塔(2006年12月14日)=実家に帰る途中たまたま兵庫県小野市を通りかかった折り見つけた。同市「ひまわりの丘公園」の中にライトアップされて建っている。1991年にふるさと創生事業の一環として建立された小野市のシンボル塔らしい。
■動かない猫
女優の佐久間良子さんの自宅が近くにあって、ちょうどその前で印象的な猫に遭った。意外と怖い目をしている。普通猫は人を見るとさっと逃げるものと持っていたが、この猫は動かなかった。遠ざかってもじっとその姿を崩さない。
同じ猫でも野良猫なら人が視野に入った時点で逃げるものだが、人馴れしているのかどこかに飼われている猫なのかじっとしている。猫本人が危険だと判断するギリギリのところまで逃げない。
おまけにスマホまで取り出してピシャリとやった。それでもこの姿勢を崩さなかった。実に堂々としている。まさか佐久間良子の飼い猫だったのか。その姿は文字通り、大女優ばりの猫ではないだろうか。
昔、兵庫県の実家に住んでいるときに猫を何匹か飼っていた。自分の腕の中で最期を全うした猫もいる。お墓に埋めた。その後は家人が猫アレルギーにかかった経験があって自宅での飼育は禁忌になっている。
猫は可愛いが、どこからともなくするっといなくなり、何時間かたって戻ってくる。こちらの寝ている布団の中に入ってくる。不思議な生き物だが、気持ちが悪いと思い出すとなかなかそれを拭えない。今は飼うのが難しい。
犬も何度か飼ったことがある。こちらは長続きしなかった。人間とのつながりで言えば、犬のほうが猫より長い。猫は自分の勝手だが、犬は人に従順である。犬を飼うにも年齢がある。犬より早くこちらが死ぬようでは資格がない。
・「ボブという名の猫」(2018年2月9日)=飯田橋ギンレイホールで鑑賞したイギリス映画。人生に生き詰まったホームレス同然に青年と野良猫の運命の出会いを描いたベストセラー実話の映画化。
・銀座のお猫さま(2011年7月1日)=みゆき通りの標識の上にきちんと座ってしっかりポーズを取っている丸でモデル気分の猫。「銀座の猫」で検索すると、動画まで出てくる(当時)。
■今年は8月17日より開園
実はきょうの散歩の目的地はこのぶどう園の開園日を知ることだった。どうやら「鹿島ぶどう園」(春日町6)と言うらしいが、どこにも正式な名前が書かれていない。
最近は毎年のように雨が降る。ぶどうを収穫する時期が分からない。お盆の前後だが、はっきりした日が不明となると、現代人には多いに困る。
それにしても最近はちゃんとしたぶどう園だけでなく、住宅の一部にぶどうを植えたり、ツルを這わせたりする家が増えている。ちょっと手を伸ばせば、容易に届くのだ。実の大きな巨峰も実っている。実りの秋ならぬ、実りの盛夏である。
・ぶどう狩り(2019年8月17日)=観光直売のほか、ぶどう狩りもできる。いろんな種類のぶどうを楽しめる。最近はここで買って中元に送っている。
・日本で開発しながら輸出を想定していなかったシャインマスカット(2021年8月20日)=日本で開発されたシャインマスカットだが、韓国や中国に流出し、自国で品種登録されているという。
■スイカの正しい食べ方とは・・・
鹿島ぶどう園はまだ開いていなかった。入口を見ると、17日(水)からオープンするようだ。仕方がないのでマツモトキヨシに戻った。
そうすると、マツモトキヨシに隣接する小さな公園にスイカがなっていた。それも柵に這わせてある。面白い光景だ。かなり昔に実家でカボチャが高くなっていたことを覚えている。
・スイカ畑(2019年6月8日)=のんびりと近所を散歩していたら、スイカを栽培している光景にぶつかった。スイカのツルは横に広がり、結構広い場所を必要とするものだ。
・富里スイカ(2017年7月15日)=首都圏で千葉の富里と言えば、スイカの名産地である。その富里から1個10kgを超すスイカが2個も送られてきたことにびっくりした。
・正しいスイカの食べ方(2011年7月12日)=古民家の縁側に腰をひょいと乗せ、井戸につるした大振りに切ったスイカを両手に持ち、それにがぶっとかぶりつく。これぞ正しいスイカの食べ方だ。
■定価のほぼ半額の見切り品
マツキヨ練馬春日町店にはしばしば行くが、そのそばに「スーパーみらべる」(東京都板橋区)が店を構えている。2つの店は自由に行き来できるのでついみらべるにも立ち寄る。
みらべるは「日常の食品」を「リーズナブルな価格で」提供するのが店の基本で、各店長が「経営者」として地域に密着した店作りを行い、各店の売り場担当者が「商人」として売り場を経営する「個店主義」を店舗運営の柱としているらしい。創業は昭和52年(1977年)7月。
そこで見たのが「見切り品」コーナー。少し鮮度が落ちているものの、食べられるので定価より安く売っている。むしろ元々の姿・形がなくなっている超加工食品なんかより立派な食材ではないか。
■見切り品になる理由の1つは鮮度劣化
野菜のプロ「青髪のテツ」氏が運営するブログによると、野菜が見切り品になる理由は大きく言って①傷みかけている②規格外品③商品入れ替え④在庫が残りわずかーの4つある。
一番多い理由は鮮度劣化。例えばブロッコリーを見切りに回す場合、蕾が開きかけている、黄色い花が咲いている、端が一部腐っているなど。
花が開いたら食味が落ちるので見切りに回る店が多いが、各店の基準はバラバラで蕾が開きかけたら撤去して見切り品に回す店もあれば、黄色い花が咲いてきた頃に見切る店もある。
「腐ったところを切り落とせば食べれる」と端が一部腐っているものまで見切りにしてしまう店もある。逆に見切りが綺麗な店は正規品の鮮度も抜群だ。
ブログ氏の店では規格外と呼ばれる不揃いだったり形の悪い野菜が時々入荷する。正規品と混ぜても売りにくいので最初から見切りに回してしまう。形が悪いだけで味は変わらないのでそういう見切り品を見つけたらラッキーだ。
スーパーはどの部門も季節にあった棚替えが定期的にある。季節外の野菜を棚から外さないといけない場合が出てくる。鮮度がよくても出す場所がないので見切り品として並ぶという。
在庫を売り場に出し切って残りわずかになってくると見切り品に回される場合がある。消費者の心理として自分で良いものを選んで買いたいもので、1~2個売れ残ったものは買わない。よって見切り品に回してお金にしようとする。この場合も鮮度のいい野菜が見切り品に回ることになる。
■見切り品を買うことで食品ロスも削減
見切り品は売れ残ると廃棄になる。消費者が見切りを気にして、鮮度の悪くない野菜や、掘り出し物を買ってくれれば廃棄が減り、食品ロス削減につながる。見切り品を買うことでフードロスが削減される。
毎回行くスーパーであれば、だいたい何時頃に見切りが出るか確認しておくのも一法かもしれない。
野菜の見切り品はだいたい半額くらいの価格設定にしている店が多く、担当者のレベルが高いスーパーであれば見切りの鮮度もいいので「これがこの値段で買えるの?」みたいな掘り出し物もよくあるらしい。
「節約は細かいことに積み重ね。是非この機会に買い方と一緒に家計の支出を見直してもらえたら」と青髪のテツ氏は書いている。