【ファッション】軽井沢で震えていた自分に寒さ対策=重ね着無用・裏ベロアを使ったパンツなどで暖かさ万全

 

保温、裏起毛、ストレッチが特徴のFIBERHEAT

 

■軽井沢で震え上がる

 

最近の衣料品業界の品質革命はすさまじい。東京も寒くなってきたが、最近よく行く軽井沢は東京より5度は確実に低い。軽井沢はリゾート地である。

ただリゾート地だろうと、そうでなかろうと、寒いのは苦手である。私はいつも着たきりスズメで、着る物に対してはあまり気を使ってこなかった。何でも対策が必要である。特に寒暖にはそれが不可欠だ。

友人の別荘に行ったのはいいが、寒さ対策がいまいち不十分で、結局独りで震え上がっていた。温度差に敏感な家人や毎週名古屋から軽井沢に通っている別荘オーナーの友人はそれなりの暖房対策を施しているのに比べ、私はあまりにも無防備、無関心だった。

寒くなったら暖房器具を付けるというのはあまりにも芸がなさすぎる。暖房費が高騰しており、寒いから単に暖房を付けるのだったら節電対策を何もしていないに等しいからだ。

簡単なのはやはり重ね着対策だ。1枚羽織るだけでもかなりの防寒対策になる。それで取りあえずパンツの防寒対策を試みてみた。

最近は暖かな商品がいっぱい出ている。これまでは秋冬は厚地の簡単なパンツをはいていたが、裏地までは頭がいかなかった。関心もさほどなかった。それがよく見ると、最近のパンツは裏地がしっかりと付いているのだ。

 

裏ベロアのジーンズ

 

■「しまむら」で「裏地あったかPREMIUMパンツ」を買う

 

いつも3畳の書斎にこもり切りで、暖房のない部屋で過ごす時間が長い。いつもだと電気ストーブを付けっぱなしにしているのだが、ウクライナ戦争である。世界的に戦時体制下にある。電気代を節約しなければならない。

そこで節電対策も兼ねてファションセンター「しまむら」(本社・さいたま市)高松店で買ったのが同社のプライベートブランド「CLOSSHI」のうち独自に設定した基準をクリアした「FIBERHEAT」商品。パジャマ地みたいなパンツで、ラフに着れるものの、外着には適さない。やわらかタッチのあたたか機能素材をうたっている。

暖かい空気をため込むWARM(保温)機能や裏面を起毛させたソフトな風合い(裏起毛)、さらには伸縮性のある素材で身体にフィットしたストレッチが特徴だ。十分パジャマ代わりになるだろう。税込1419円。

もう1本買ったのは裏地あったかPREMIUMパンツ(濃紺デニム)。カンボジア製。ソフトでしっとりした風合いのベロア素材を裏地に使い、1枚で十分暖かいパンツだ。

ベロア素材はベルベットに似たビロード生地。とても柔らかい手触りだ。同社は素材や作りにこだわったプライベートブランド「CLOSSHI」を販売している。「CLOSSHI PREMIUM」は「CLOSSHI」の高級ラインだ。税込2970円。

「CLOSSHI PREMIUM 上質 極暖 裏地あったか」は確かに極めて暖かだ。これまではいていたズボンがみすぼらしく見えてきた。こんなものが世の中にあるとは思ってもいなかった自分がおかしい。

しまむらは「クローゼットから今日のファッションを選ぶ楽しさ」をイメージし、「実感できる毎日」をコンセプトに着心地、使い心地、触り心地にこだわり、「より豊かで」「より楽しい」暮らしを応援している。

「ベロア」という特定の素材があるわけではなく、「レーヨン」と「絹」が混ざったベロアもあれば、「ポリエステル」でできたベロアもあるという。

 

■吸湿発熱+5度

 

身体から出る湿気や汗を生地が吸収して発熱する吸湿発熱効果で一般的な素材と比較して+5度だと主張している。履いていて確かにかなり暖かい。5度かどうかは分からないが、2~3度とは思えない。5度くらい暖かなのかもしれない。

また抗菌防臭効果も持っている。繊維状の特定の細菌の増殖を抑制し、防臭効果も示している。

冬は静電気が発生しやすい季節だが、それを抑制する静電防止効果も持っているという。保湿性のある繊維を使用しているためで、着脱時の静電気を抑える効果も期待できるという。

しまむらが機能にこだわって開発したプライベートブランドしてはCOTTON FROM USA、モコボア、裏地あったか、FIBER HEATインナー、裏地あったかPREMIUM寝具・ラグ、FIBER HEAT+3℃、WITH美、ここちラボ、お手軽シリーズ、しまデニ、FIBER HEAT あったかふか楽ブーツ・モカシン、ONでもOFFでも、CLOSSHIなどがある。

 

■膝から裾にかけて細くなる「テーパード」パンツ

 

買った「裏地あったかPREMIUMパンツ]のラベルには「テーパード」と書かれていた。ファション用語がさっぱり分からない。ほとんど業界で勝手に英語を日本語化して自家製造している。アメリカ人だって分からないだろう。

パンツの種類は年々新しいものが輩出され、違いを追っかけるのに苦労する人が多いことだろう。洋服の青山オンラインストアによると、「テーパード」(Tapered)という言葉は英語で「先細る」「次第に細くなっていく」といった意味を持っており、文字通り「太ももから足首にかけて次第に細くなるパンツ」を指しているという。

膝から裾までのラインを直線的にまっすぐに落としたラインをストレートと呼ぶのに対し、裾に向かって次第に細くなっていくラインを「テーパード」と呼んでいる。ストレートにはないヒップ周りの楽なゆとりが特徴で、快適な着心地で知られる近ごろの主流の形だという。

デザインを追求している「Pants.jp」(株式会社大盛センイ、広島県府中市)によると、ちなみにストレートのパンツを全体的に絞った細身のラインを「スリム」と呼ぶ。
このあたりはまだ理解可能だが、この「スリム」よりさらに細く、脚にぴたりとフィットするラインを「スキニー」(Skinny)と呼ぶ。
「痩せた」「ほっそりとした」という意味。ほっそりと脚の見えるラインだ。何となく分かるが、しっかりとは分かりません。そういう時代なのだろう。

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