【庭作業】3月の声にせかされるように遅まきながらわが家の庭の「寒肥」作業=バラに続いて金柑、柿も

アプリコットキャンディ(四季咲き大輪系バラ)を地植えに移す

 

■3月に初めてやった寒肥作業

 

3月に入って最初の週末に懸案だったわが家の庭で寒肥(かんごえ、かんぴ)作業を行った。寒肥は冬の寒い時期に主に花木や果樹に与える肥料のことを指す。

寒肥を与えるのは通常1~2月。3月は少し遅いかもしれない。春になると植物は新芽を出すが、その時期に十分な栄養が吸収できれば、葉芽や花芽が増え、実物は甘くなり、病気や虫が付きにくい丈夫な株になるからだ。寒肥は春になるまでのまだ寒い時期に行う。

寒肥によく使われるのは有機肥料。速効性のある人工的な化成肥料と違って有機肥料は微生物に分解されて初めて肥料になるという特徴がある。冬の間熟成させて、春にちょうどいいタイミングで根に吸収されるわけだ。

3月よりも2月や1月のほうが効果的だが、2月はまだ外が寒く、作業ができなかった。3月になってからでは「寝かせる時期」が短くなる。あまり遅いと「寒肥」ではなくなる。

これまでも何度も冬があった。柿や梅、ジューンベリーも植えている。しかし寒肥をやったのは今年が初めてだった。園芸を始めてからまだ1年足らずである。「かんごえ」という言葉も初めて知ったほどだ。少しずつ勉強していくしかない。

 

ツゲの後ろに植えたピンクノックアウト(四季咲き中輪系バラ)は枯れているかも・・・

 

■身代わりのアプリコットキャンディとミニバラも

 

最初に買ったのはこのピンクノックアウト。昨年5月、練馬区の四季の香ローズガーデンで初めて出会った中輪系品種。同ガーデンがリフォームされ、バラの講座が行われた機会に求めたものだ。ピンク色の可憐な中規模な花を咲かせていたのを思い出す。

それが花芽摘みに精出しているうちに葉っぱまで摘み、結局枯らしてしまった。昨年秋にはほぼ枯れ死状態。知人が「下のほうに枝はまだ生きているかもしれない。来春まで様子をみたら」とアドバイスをくれたのでずっとそのままにしている。

今回、鉢からこわごわ地植えしたものの、生きている風にはとても思えない。まだ可憐な花が咲いていた当時の姿をブログに書いている。

その代わりにと言っては申し訳ないが、昨年11月に今度はアプリコットキャンディを買ってきた。しばらく鉢の中で咲いていたが、この機会に郵便ポストのそばに植え込んだ。どんな花が咲くのだろうか。

ツゲの影になって見えないが、よく分からないまま買ってしまったミニバラのフォーエバーローズも植えた。四季咲き性なので、「上手に管理すると年に3~4回花を楽しめる」(説明書)と書かれているが、分からない。

 

 

カーメン君ガーデンチャンネルの動画。施肥のタイミングをこれで知りました。いろんなテーマで動画を作成し上げている。どれも面白い。

 

 

こちらは植木屋ケンチャンネルの動画。こちらも参考にしました。語り口が対照的でどちらを参考にしたいのかは当人次第。内容も千差万別だが、大体同じだ。

 

■参考にしたのはカーメン君と植木屋ケンチャン

 

園芸は長く続けていく趣味だ。早いに越したことはないが、若いときは別のものに目が向かい、なかなか渋い園芸などには目が行かない。私にしても関心が向かったのは70歳になってからだ。もっと若いうちから精出していれば世界も変わったはずだろうが、それは後の祭り。

そんな自分が最近は「バラがすばらしい」といい始めている。参考にしているのは「カーメン君」ガーデンチャンネルと植木屋ケンチャンネルだ。どちらもYoutubeで素人向けの動画配信サイトを持っている。

何をやるにも映像で分かりやすく説明してくれるので実に有り難い。かゆいところに手が届くようで分かりやすい。ただ短時間であまりにも多くのことを詰め込むので、消化不良に陥っている。頭がパンク状態だ。

「寒肥」の呼び方も2つのチャンネルで違っている。カーメン君は「かんぴ」と言い、ケンチャンは「かんごえ」と読んでいる。どちらも「寒肥」のことを指すが、紛らわしい。

 

■とにかく寒肥作業を完了

 

寒肥としては油かす、骨粉、牛ふん堆肥を適当に混ぜ合わせ、3カ所に穴を掘ってすき込み3本のバラをそれぞれ植え込んだ。その上に以前購入した「薔薇の土」をかぶせ掘り上げた土と混ぜ合わせた。

これらの上に水をたっぷり注いで寒肥作業は終了した。昨日から肥料を買いにホームセンターに行ったり、100均でバケツなどを買ってきたりで忙しかった。それでもよく分からない点もあったが、悩んでいても始まらない。とにかくやるしかない。「エイヤー」と適当にやった。

既に3月に入っている。あと数カ月で咲き始めるかもしれない。趣味に完璧はない。自分で試行錯誤しているのは楽しいのだ。バラ園のような立派なバラが咲くはずがない。

へたでもいいからとにかく一度咲かせ、それを徐々に改善していく。それが園芸だ。簡単なようでいて難しい。そんなに真剣にやることもない。知識さえあれば、見事な花が咲くようについ思ってしまう。

そう思わせるユーチューバーも多い。寒肥をやったらこれで終わりではない。これからが園芸の本番だ。これで疲れていたらどうにもならない。踊らされることのないように適当に取り組んでいきたい。

 

こんなバラが咲いたら嬉しいけれど・・・

 

■日本は電鉄系がバラ園造営をけん引

 

ウィキペディアなどによると、日本はバラの自生地として世界に知られ、品種改良に使用された原種のうち3種類(ノイバラ、テリハノイバラ、ハマナス)は日本原産である。ノイバラの果実は利尿作用があるなど薬用として利用された。

古くはバラは「うまら」「うばら」と呼ばれ、『万葉集』にも「みちのへの茨(うまら)の末(うれ)に延(ほ)ほ豆のからまる君をはかれか行かむ」という歌があるようだ。

『常陸国風土記』の常陸国には故事にちなんで茨城(うばらき)という地名があり、茨城県の県名の由来ともなっていると言われる。

バラは日本人にとってゆかりのある植物だが、明治時代や第2次世界大戦を経て、1950年代に大手私鉄各社が沿線開発の一環としてバラ園の造営を行うようになり、各地にバラ園が開園された。

京阪電鉄が大阪市枚方市で菊人形の展示を行っていたが、春の風物としてハラ園に着目。ひらかたパーク内に「ひらかた大バラ園」(現在はひらかたパーク・ローズガーデン)を開園した。

関東では京成電鉄が遊園地「谷津遊園」内にバラ園を開園。1959年に京成バラ園芸を設立し、千葉県八千代市に「京成バラ園」を開園、現在に至っている。

大手私鉄系園芸・造園会社の中でも京阪園芸と京成バラ園芸の2社は、沿線観光施設としてバラ園を運営するだけでなく、バラの育種も手掛け新品種を多数作出している。

農業試験場や種苗会社だけでなく、鉄道事業社がバラの育種をけん引している点が日本の特徴だという。いずれにしてもバラは今や「花の女王」。香りも何とも気高く奥ゆかしい。

バラに心を奪われる人がたくさんいるのもさもありなんだろう。

 

■金柑や柿にも御礼を込めて寒肥を

 

今年は見事に実った金柑

 

玄関周辺の狭い空き地に金柑を植えて10年たった。双子の孫の誕生祝いに区役所からもらったものだが、当時はまだマンション住まいで植える土地がなく、代わりにわが家にやってきた。

その金柑が今年は立派に育っている。昨年夏に肥料をやったのが良かったのかもしれない。あんまりたくさん成ったのでもいで食べていたら、数が減って遂にストップがかかってしまった。

もう食べないでということなのだろう。10年間でこんなになったのは初めてだ。大体2年に一度なるようだ。豊作だったので御礼を込めて寒肥をやった。

金柑がこんな形に実るような家にしたい(近所にこんな家がある)

 

近所でこんな金柑の木を見つけた。実にたくさんの実がなっている。

 

柿の木も

 

こちらの木は富有柿。こちらも昨年はよくなった。30個ほどなった。虫がついて世話がうまくできなかった。こちらも寒肥をやった。

 

■ユリ科のバイモの花も咲き始めた

 

バイモ(貝母)も咲き始めた

 

クリスマスローズの間に挟まれてバイモ(貝母)が咲き始め出した。黄緑色の釣り鐘姿の可憐な花だ。ユリ科の植物で「編み笠百合」と称されている。

エキゾチックな雰囲気を持つバイモは普通の花壇ではなかなかお目にかかれない。家人が友人からもらってきたものらしい。昨年の開花はこれ

 

クリスマスローズ(ピンク)

 

クリスマスローズ(ホワイト)

 

ややうつむき加減でひっそりと咲くクリスマスローズも奥ゆかしい。手を添えて中をのぞかないと顔を拝めない。

12月から3月にかけて、花が咲かない季節に奥ゆかしく花を咲かせるクリスマスローズは今や愛好家も増え一大人気花になったが、土を選んだり結構難しい。

強健で育てやすいとも言われる。鉢植えにも庭植えにも向き、ほかの草花に先駆けて,冬枯れの庭を彩るのが嬉しい。

 

 

 

 

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