【外部水栓】「散水栓」を「立水栓」にリフォーム=立ったまま蛇口を利用できるのは何とも嬉しい
■立水栓が欲しい
27年住んでいる家屋のリフォームを行った工事の一環で、庭の散水栓を立水栓にする工事を行った。DIYもあるが、自分では無理なので水道工事施工業者に依頼したが、見積もり額が予算を上回り、結局親戚関係の外構業者に施工してもらった。
散水栓(さんすいせん)は、蓋付きのボックスを地面に埋め込むように設置し、使用するたびにホースをつないで使う。ホースを散水機とつないでおけば、水まきには便利だ。
27年前は腰をかがめて散水栓の蛇口をひねって使っていたが、何の問題もなかった。ところがやはり高齢になってくると、腰を曲げるのも苦になってくる。
そこで柱に蛇口を設置した立水栓(りっすいせん)が欲しくなった。立水栓は一般には水栓柱と呼ばれているようだ。屋外で水を使うために蛇口が高い位置に付いている。
■「立水栓」という言葉も知らなかった
これ私は私は「散水栓」という言葉も「立水栓」という言葉も知らなかった。家を建てたものの、関心がなかったからだ。建物以外に小さな庭があり、そこに花を植えてそこそこ楽しんでいた。
車も持っておらず、水を使う場面は花壇への水やりだけだった。最近でこそバーベキューをやったりするが、こども達のプール遊びも散水栓で十分だった。使用する時期も既に過ぎている。
現実問題、外周りを楽しむ計画が何もなかったのである。「外部水栓」を導入してまで楽しむことは何もなかったのだ。
立水栓は蛇口が高い位置に付いており、立ったまま蛇口を開くことができ、使用する際にしゃがんだりする必要もない。蛇口を開けばすぐに水を出すことができる。使い勝手の良さが最大のメリットだ。
蛇口の下に空間があるためバケツやジョウロなどを置いて水を貯めやすいし、洗い物もしやすい。吐水口が2つ付いた蛇口を付けることも可能で、いつをホースにつないだままにし、もう一方を普段使いにすることもできる。
水受けを設置することで足元を濡らさずに足を洗うこともできる。もちろんこうしたことは工事代金に加算されることになり、高価にはなるゆえ思案どころかもしれない。
■横に植えたバラが立水栓を超えるか
工事が終わって自宅周辺を見て回ったら、散水栓のままの家がある一方、水栓柱のある家も見られた。どちらを使うかは家族構成や世代によって水に対するニーズが違う。
立水栓は「水を一番使う場所」に設置するのが一番ストレスが少ないようだ。洗車や水やり、バーベキュー時の手洗い、ペットを飼った場合なども威力を発揮すると思われる。
立水栓の標準の高さは900ミリと1200ミリの2種類。地面に埋め込むことになるのでわが家は1200ミリにしたが、こちらは立って使うのに便利。さっと手を洗ったり、植栽の水やりでジョウロに水を汲んだりするときに使いやすい。しゃがまなくても済むのが嬉しい。
900ミリは地面に埋める部分を考えるとかなり低くなるが、ペットや子どもの手足、汚れた靴などをしゃがんで洗いやすい高さを想定しているようだ。
立水栓をコンクリートで固め、あとは土をかぶせただけで完成した。受け皿も付けない。むしろ横にバラを植えた。立水栓を上回る高さに伸びるのか楽しみにしている。
■補修工事も
狭い土地でも境界はブロックできちっと定められている。一部そのブロックが崩れていたのをコンクリートで補修してもらった。
そのついでに玄関の石段の隙間も27年間の風雨にさらされ、穴が空いていた。そこもコンクリートで埋めた。何年か前にはヒメユリが咲いていた。
この日は前日までの雨もやんでポカポカ陽気だった。息子夫婦も手伝いにやってきて大賑わいだった。久しぶりに楽しい作業だった。