【三寒四温】「高市圧勝」にしらけて「東京現代美術館」で意味不明の芸術鑑賞後は清澄庭園を散歩。月島で進化する「もんじゃ焼」の世界に驚き、アナログ確定申告時代を懐かしむ今かな
■物事の裏をみるのは悪い癖か
政界で少数与党だった自民党が先の総選挙で圧勝してから自分の政治に対する関心がガラリと変わった。
総選挙前は毎日のように視聴していた討論番組『BSフジLIVEプライムニュース』やTBS系の『報道1930』、また日テレ系の『深層NEWS』などはほとんど見なくなった。
自分の性格はどちらかというと天邪鬼(あまのじゃく)。わざと人の意見や意向に逆らう言動をする。そんなつもりはないのだが、結果的にそういうことがよくある。若干の「ひねくれ者」かもしれない。
物事の裏面というか、明るくないほうを見たがるのは長年、記者をやってきた職業病だろう。人の話でもすぐに批判したがる。どうもこの癖が抜けきれない。
現役時代はそれが普通だったとしても、第一線から退いてからはその癖が批判される。人々は物事の明るい面や善意の面をみたいのだという。他人を批判する声など聞きたくもないらしい。
そんなものかなとは思うものの、そんなに簡単に性格が変わるわけでもない。その辺の折り合いが非常に難しい。高齢者は人を批判したりしてはいけないのだろう。
■人気投票で圧勝した高市首相
2月8日に終わった衆院総選挙は終わってみれば、自民党の圧勝で終わった。高市早苗首相が高い支持率を背景に強い信任を得たのだ。
政策も何もない。ただ彼女の信認を問うだけの選挙だった。政策の正しさなどはどこかに吹き飛んでいた。
こんな選挙は面白くも何ともない。高市首相の政策のボロを幾ら衝いても、逆にそんなに批判するのは可哀想だとする若者層の「推し活」派に押し返された。
人気投票が先行して正論がきちんと判断されない政治の世界はつまらない。期待が期待を生んで高騰する株式市場が体質的に嫌いなのと全く同じである。単なる期待だけでは納得がゆかないのだ。
■1つ1つが個人の時間の流れのように
自民党の圧勝にしらけたため、気持ちを鎮めるために東京都現代美術館(東京都江東区三好、MOT)に行った。
同美術館では「ソル・ルウィット(Sol Lewitt)オープン・ストラクチャー」と「ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術」、それに梅田哲也・呉夏枝氏による「湿地」の企画展が行われていた。
ルウイット氏の個展を見たが、正直まるでちんぷんかんぷん。むしろミッションのほうがまだしもまだ身近な存在かなと思ったが、気付いたのはチケットを買ったあとだった。
赤い光りを放つ1728個のデジタルカウンターの作品を見たときは正直ほっとした。カウンターの意味は分からなくても数字は何となくまだ分かるような気がするからだ。
この作品は宮島達男(1957~)が1998年に制作。この美術館のこの部屋に設置された。それから26年もの年月がたった。
カウンターの1つ1つが個人の時間の流れのような気がする。急ぎ足で進む数字があれば、ゆったりと時を刻む数字もある。
いろんな歩み方があっていい。それが実際の世の中だ。それが許される世界を知ってほっとした。
■名石が名高い清澄庭園
東京都近代美術館の近くに都立清澄庭園(江東区清澄)がある。美術館に行く前に立ち寄った。泉水と名石、そして緑と野鳥の庭園である。
この庭園は泉水、築山、枯山水を主体とした「回遊式林泉庭園」。この造園手法は江戸時代の大名庭園に用いられたもので、明治時代の造園にも受け継がれ、清澄庭園によって近代的な完成をみたといわれている。
この地の一部は江戸時代の豪商・紀伊國屋文左衛門の屋敷跡と言い伝えられている。享保年間(1716~1736年)には下総国関宿の藩主・久世大和守の下屋敷となり、その頃にある程度の庭園が形づくられたもようだ。
明治11年、三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎が荒廃していたこの邸地を買い取り、社員の慰労や貴賓を招待する場所として庭園造成を計画。明治13年に「深川親睦園」として竣工した。
■岩崎家が寄付
弥太郎の亡き後も造園工事は進められ、隅田川の水を引いた大泉水を造り、周囲には全国から取り寄せた名石を配して、明治の庭園を代表する「回遊式林泉庭園」が完成した。
関東大震災で大きな被害を受けたが、災害時の避難場所としての役割を果たし、多数の人命を救った。岩崎家は大正13年破損の少なかった東側半分(現庭園部分)を公園用地として東京市に寄付し、市はこれを整備し昭和7年に公開した。
■もんじゃ焼も進化系が主流の時代に
ここまで来たら月島もんじゃ焼は近い。もんじゃ焼専門店がひしめく東京都中央区月島のアーケードがある西仲通りのこと。通称「月島もんじゃストリート」と呼ぶらしい。
路地裏にも多くの専門店があり、その数およそ60軒ほど。旅行比較トラベルコによると、「もんじゃ焼は東京下町の子どもたちに広く親しまれていた駄菓子がルーツ」だとか。
水に溶いた小麦粉を鉄板で焼いただけのシンプルな駄菓子だったが、今では海鮮系、肉系のほか、変わり種も加わってずいぶん進化している。
前回行ったのが「だるま本店」だったので、今回は「もへじ総本店」にした。1871年(明治4年)創業の築地・豊洲市場仲卸が直営するもんじゃ焼の人気店だとか。
1番人気が「明太子もちチーズ」。お好み焼きの「豚玉」。デザート的に最後はあんこを具にしたあんこ餅。黒蜜をかけていただく。ビールとの相性が抜群に合う。たまらない。
ただもんじゃ通によれば、もんじゃ焼の世界も年々進化し、今や高級食材や洋風アレンジ、濃厚な海老出汁などを用いた「創作・高級路線」が主流だとか。
どの世界も競争が激しく、少しでも前へ出ようとする姿勢が顕著らしい。ただ高齢者には定番の具材「豚バラ肉」や「イカ」「タコ」などがいつまでも懐かしい。注文するのはいつも同じもので「進化」がない。
しかし何と言われようと、豚やイカ・タコなど好きなものは好き。古いと言われようが構わない。断固自分の路線を貫徹するしかない、と思っている。
■小さいながら見応えのある「田柄梅林公園」
梅は新春を告げる木。全国にどれくらい梅林があるのだろうか。越生梅林(埼玉県)やぎふ梅まつりなどの名勝もあるが、私の住む練馬区にも小さいながら手入れの行き届いた「区立田柄梅林公園」(田柄5-5-2)がある。
光が丘団地の東側に位置し、かつては実を収穫するためにウメを栽培していた畑だった。それを練馬区が買い取って整備し、昭和55年(1980年)に開園したという。
園内には白梅や紅梅など66本の梅が植えられ、春の訪れを感じるスポットして地域に人々に親しまれている。梅以外にも最近いろんなところに植わっている河津桜やボケなどもあって意外と存在感を放っている。
■確定申告会場が好きだった
確定申告が好きだ。現役時代から確定申告を続けている。e確定申告もいいが、昔の申告が好きだった。
2月の寒風の中、何時間も行列を作って整理券をもらい、中に入ることだけを考えた。中に入ってしまえば、こちらのものである。あとは3時間ほど書類と格闘し、税務署員に相談しながらも書類を完成させた。
それがどうも事情が変わってきている。整理券の配布もなくなったようだ。LINEなどで事前に予約しないと中にも入れない。時代とともに何でも変わった。確定申告の世界も変わる。
とにかく昔が懐かしい。整理券をもらってじっくり取り組むことができた。税務署員の突っ込みにもくじけず、何とか最後まで書き入れ、数万円の還付金を手にしたときの喜びは何物にも代えがたい。
頭の中が熱くなり、何とか完成にこぎ着けた達成感は何とも言えない。「やった!」という感じだ。
■相談にも事前予約が必須
それがどうやら税務署側の”知的武装”でそれも難しくなってきている。特に今やLINEでの事前予約が当たり前なのだ。年寄りにもLINE操作が求められる。高齢者が一番嫌いなデジタル化がどんどん進んでいる。
相談が必要な場合は原則として事前予約が推奨される。会場の混雑を避けたい人にとってはLINE予約の活用が最適だろうが、LINEがうまく使えない人もいる。それが意外に多い。何とか使おうと思うのだが、うまくいかないのだ。それが事実である。
そういうアナログ人間はここ1~2年のうちに排除され、淘汰されていくことだろう。アナログ人間は携帯会社からも、外食レストランからも、スーパー銭湯からも、そして税務署からも利用をお断りされる時代がやってきたようである。











