【梅雨】定年退職時にもらったランが16年目の今年も開花=植栽の世界も「サフィニア」「サンパラソル」などバイオ企業の改良品種が進出
■蘭ちゃん16世
会社を定年退職したときに生まれて初めてバラをもらった。それが2008年だからあれから18年になる。速いものだ。
蘭は毎年、自分なりに大切に育ててきたが、だいだん花が小粒になり、今年も咲いた蘭ちゃん16世はついに「ミニ胡蝶蘭」とも呼ぶべきこんな姿になってしまった。
神戸総局時代にいたいだいた初代1世はほれぼれするような花姿である。総局に置いていくつもりだったが、急きょ車で帰ることになり、一緒に戻った。これも何かの因縁かもしれない。
16年たった16世はそれでも8輪ほど花が付いている。咲き続けるのは嬉しい限りだが、これだけ小粒になるといずれ消滅するのではと前途が心配になってきた。
何でも勢いというものがある。花も同じだ。勢いが衰えるということは何ともさびしいものだ。
ただ栄枯盛衰は世の習いである。またリズムが変わって盛り返すときが来るかもしれない。それを期待して栽培を続けている。
■梅雨の空気が似合うアジサイ
梅雨のしっとりとした空気が似合うアジサイの花が咲き始めている。やはりアジサイはむしろ雨が似合う。乾いた風景は似合わない。
1年のうちの極めて短い時間だけだが、それでもその季節にはアジサイの美しさがテレビなどでも紹介される。
最近は胡蝶蘭やバラなどに押されて人気を失ったようだが、梅雨はアジサイを思い出させてくれる。
■星型の可愛らしいイソトマ
家人が友達からもらった花。キキョウ科イソトマ属の1つ。オーストラリア原産。西インド諸島に10種程度が分布している。
星型の可愛らしい花を咲かせることと、アザミに似たギザギザの葉を持つことで「星薊(ホシアザミ)」の和名を持つ。
半耐寒性多年草だが、日本では寒さで枯れてしまうことが多いので春まき1年草として扱われる。ただ冬場5度以上あれば冬越しもする。
茎や葉を切った際に出る白い乳液には、アルカロイド系の有毒物質が含まれている。触れると皮膚がかぶれることがあり、目に入ると失明の恐れもある。
■花苗事業に力入れるサントリー
ウィスキーやビール、清涼飲料水、ジュースなどの飲料メーカー、サントリーは知らない人がほとんどいないが、そのサントリーは花苗事業にも力を入れている。
酒類・飲料事業で培った微生物利用や酵素技術などのバイオ研究を活かし、環境技術や農業分野でのバイオテクノロジーに注力している。
花苗事業は1989年創業で2019年に30周年を迎え、2029年には40周年を迎える。その後も拡大を続け、現在はサントリーフラワーズとして独立・分社化している。
サントリーが1989年に独自に品種改良した「サフィニア」という名のペチュニアの花苗を発売したところ、翌年の大阪で開催された花の万博の影響もあって大ヒット。これが同社の花苗事業の本格的な出発点となったという。
■たしかに「きれい・かんたん・長く咲く」
サフィニアはナス科ペチュニア属の植物で、波打つようにたくさんの花を咲かせる1年草。生育旺盛で「きれい・かんたん・長く咲く」のが特徴で、園芸好きに長く愛されている。
サントリーはサフィニア開発と同時期に「青いバラ」の開発にも着手している。人工的に染めたバラではなく、遺伝的に青い色素を持った正真正銘のバラを目指した。
これまで開発は不可能と言われてきた青いバラは2004年、10年以上の歳月をかけてついに完成。「アプローズ」(喝采)と名付けられた。2009年に発売開始されると、世界に受け入れられたという。
■バイオの力を借りて勢いよく咲く「サンパラソル」
サントリーはほかにも繊細な紫の花びらが特徴の「ラトゥール」や世界で同社が初めて園芸品種の開発に成功した「ミリオンベル」などもあるが、近年力を入れているのが「サンパラソル」だ。
「サンパラソル」は鮮やかな花色が特徴で初夏から秋まで長く楽しめるつる性のマンデビラの改良品種。4~5年程前に買って植えたが、発色力の力強さが普通ではない。
何か特別な薬が入っているのではないかと思わせる力強さには驚く。とにかく上へ上へと伸びるのだ。寒さに弱いため冬季屋内に入れていたが、5月に外に出した。咲き始めると力強く、目を疑うほどである。
■目立たないシャリマー
5本植栽しているバラの1品種がこの「シャリマー」。星の数ほどあるバラの品種の中で四季の香りバラ園で勧められた品種。買ったときは中心部がピンクで脇が薄い白だった。
最初見たときはそれなりにきれいだったが、鉢植え(地植え)したからと言って、土壌との相性もあってラベルに表示してある色が実際にはその通り出ない場合が多い。イスラエル企業がバイオ技術で品種改良した品種の1つだと説明された。
3年ほど前のことで、イスラエルもイラン攻撃の準備中で、せっせと軍事力の増強に励んでいたことだろう。バラも軍事力増強の一環の中から生まれたのかもしれない。そんな時代に住んでいる。








