窮地に立つユーレックスUS

世界最大のデリバティブ(金融派生商品)取引所である欧州金融先物取引所(ユーレックス)は2004年2月、「ユーレックスUS」を設立し、鳴り物入りで米国市場に進出したが、思ったように出来高を獲得することができず、窮地に立たされている。

 ユーレックスは低コストが売り物の電子取引市場だったが、迎え撃ったシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)やシカゴ商品取引所(CBOT)も伝統的なオープンアウトクライ取引に加え、電子取引も導入して必死に対抗。ユーレックスUSが昨年2月に開始した米国債取引は競合商品をドル箱とするCBOTの猛反発を招き出来高は低迷、今年6月、「上場は維持するものの、新たな投資は行わない」方針を表明せざるを得なかった。

 ユーレックスは今年3月、CBOTとCMEが米国市場への参入を阻害しているとして米司法当局に2度目の提訴。懸命に巻き返し策を講じているが、事態好転は期待薄の情勢。ユーレックスはドイツ取引所とスイス取引所の合弁取引所。米国市場はユーレックス全体の出来高シェアの4分の1を占めている。米国市場での態勢をどう立て直すのかユーレックス役員会は難しい決断を迫られている。

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