松岡正剛講演会@紀伊国屋ホール

 言葉のプロフェッショナル、松岡正剛氏は本当に変な人だった。良く分からないけど、「自分の専門は好奇心です」と言ったりする。差別的言辞も辞さず、しかもさらりと口にする危ない人でもある。博覧強記の知識を次ぎから次へと紡ぎ出す不思議な人物だ。

 1944年京都の呉服屋に生まれる。早稲田大学文学部中退。1971年工作舎設立。アート・思想・メディア界に多大な影響を与えた雑誌『遊』を創刊。1987年編集工学研究所を設立。2006年、世界の知を集大成した『松岡正剛千夜千冊』(求龍堂)を刊行。作家・井上ひさし氏は「松岡正剛は平成のダ・ヴィンチである」と呼んだ。

 この日の講演は新シリーズ「セイゴウ語録」創刊を記念したもので、『危ない言葉(セイゴウ語録1)』『切ない言葉(セイゴウ語録2)』の2巻が同時に求龍堂から刊行された。同氏がこれまでいろんな媒体で書いた言葉200を集めてきて、それをプロジェクターに写しながら、本人がコメントしていく形で進められた。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.