中秋節

 「中秋節」というのは中国の節句の1つ。中国には季節ごとに4つの節句があり、元日を春節、端午を夏節、中秋を秋節、夏至は冬節と呼ぶ。

 中秋節は春節に次ぐ大節句。陰暦の8月15日、十五夜に月を祀り、秋の収穫を祝って地の神様を祀る日だとか。この時期の満月は1年の中でも最も円に近く、最も美しいという。欠けのない満月の丸い形は円満、完全を意味し、中国では古くから崇拝されてきたようだ。

 「神戸南京町」で中秋当日の6日、第9回中秋節が始まった。雨こそ降らなかったものの、雲が多く、月を眺めるには至らなかった。南京町広場で神戸華僑総会民族楽器団華蕾の中国音楽と神戸南京町舞龍隊の「夜光龍」を鑑賞した。9日まで。

 中秋節に敬意を表して、今宵の食事は南京町で摂ることとした。大通りに面した店を避け、入ったのはカウンターだけの店。1人で入るには打って付けの店。先客に進められ、猪肉飯(ラード飯)を頼んだ。塩で炒めミンチ状の豚肉がご飯に乗っている。それを食べながらビールを飲むとたまらない。

 不思議な味だ。ラードはそれほど脂ぎっていない。先客によれば、東京と横浜、それにここでしか食べられないという。これだけを食べに来る客もいるとか。吉野屋の牛丼ではないが、病み付きになりそうな味ではある。結局、小龍包(6個)と生ビールを2杯。祝!中秋節でした。

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