東京タワー
デリバティブ業界の集まりであるFIAジャパンのレセプションが東京アメリカンクラブ(港区麻布台)で開催された。開始まで時間があったので、すぐ近くの東京タワーに上った。大展望台は地上150m、特別展望台は同250m。地平線のかなたはガスっていたものの、全体によく晴れ渡り、東京のパノラマを楽しんだ。
(東京スカイツリーを遠望する)
東京タワーに上りながら、故人となった友と3年前の2008年1月に大阪の通天閣に上ったことを思い出していた。眼下に天王寺動物園のきりんを眺めた。今回目を引いたのはこんなもの。
(ガンバレ東日本)
(サッカーコート)
(沈みゆく太陽)
(足元のガラス窓から145m下の地上を見下ろす)
レセプションを1時間ほどで切り上げ、クラブの敷地を出ると、お寺が2つ並んでいる。どちらも日蓮宗で、タワーに向かって右が真浄寺。左が一条寺。アメリカンクラブに来ると、お寺の掲示板に貼られた文章を読むのが習慣になった。そのときどきの時勢を反映している。
■真浄寺
突然襲ってきた大津波
はさみ くし バリカン
何年も使い続けてきた
理髪の商売道具が
家もろとも一瞬に流されて
長年丹精込めて
育ててきた松の盆栽
気に入った風景を描いてきた
油絵の数々も
すべて波に飲み込まれて
残ったのはこの命だけ
(釜石の避難所で浅沼一男氏)
■一条寺
生きるということは
誰かに借りをつくること
生きていくということは
その借りを返してゆくこと
誰かに借りたら誰かに返そう
誰かにそうして貰ったように
誰かにそうしてあげよう
(永 六輔)