『オバマ外交で沈没する日本』

書名:『オバマ外交で沈没する日本』
著者:日高義樹(米ハドソン研究所首席研究員、元NHK米国総局長)
出版社:徳間書店(2009年6月30日第1刷)

 

日高義樹氏と言えば、週末のテレビ番組で米国の軍首脳や政府の閣僚にインタビューしていたり、ハワイかどこかの米軍艦船上からリポートしている姿が浮かんでくる。放映される時間帯が悪く、内容も軍国調で米国一辺倒なので、「親米保守派の人がまた、こんなことを言ってるな」ぐらいの印象しかなく、あまり気にとめないできた。『日高義樹のワシントン・リポート』は1995年から2011年まで続き、今も続編が続いている。これはやはり大変なことだ。

最近、地元の図書館でたまたま目にとまり、題名が気になって借りてきた。親米保守派の中でも共和党支持者だった。ただ、こういうレッテルで見るのは正しくない。いったんレッテルを貼ると、目が曇る。養老猛司のいう「バカの壁」だ。自分を知るためには他者の目が必要だし、日本をよりよく知るためには他国の視点が必要だ。外交問題で、これだけの視点を提供してくれる人物は貴重だ。

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