ガスミュージアム
東京ガスの運営する企業博物館の「ガスミュージアム」(小平市大沼町)に行った。
左手はガス灯館で、明治42年(1909)に建築された東京ガス本郷出張所を昭和42年(1962)に移設復元したものだ。
文明開化のシンボルであるガス灯が展示されていた。裸火、マントルガス灯、花ガスの3つが実演で灯された。
バーナーから出たガスを直接燃やすのが裸火。赤くて、炎が風にそよぐ一番シンプルな照明だ。花ガスは、ガスの炎にナトリウム、カリウム、リチウムなどを混ぜて炎の色を変化させ、看板や宣伝のネオンサイン的な使い方をしたものだという。日本最初のネオンサインとも言える。
右手の建物はくらし館。東京ガス千住工場計量器室を移設復元した。台所の主役として活躍してきたガス器具の機能とデザインについて、時代の変遷とともに紹介されている。
日本で初めてガスが付いたのは1872年。1874年(明治7)には銀座通りにガス灯が点灯した。
ガスの原料は最初は石炭だったが、その後時代の要請もあって石油や天然ガス(LNG)に移った。