ブリヂストンTODAY

 

免震ゴムの総合メーカーでもあるブリヂストン

 

免震構造は地震による建物の揺れを吸収する

 

低空気圧のタイヤは怖い

 

このビルの1階と2階(一部地下も)にブリヂストンTODAYが入っている

 

東京都小平市には面白いものがいくつもあるが、このうち人気のあるのはブリヂストンTODAY(小平市小川東町)だ。ゴムとタイヤの企業博物館である。技術センターの敷地内にあった。

ゴムとタイヤは社会の様々な分野で使用され、我々の生活に欠かせない存在。しかし意外と知られていない。ここへくれば、パンクしても走れる「ランフラットテクノロジータイヤ」や、車の燃費向上に貢献できる「エコピア」など、ブリヂストンの先進技術を知ることができる。

ブリヂストンTODAYでは創業者石橋正二郎のエピソードなどブリヂストンの歴史やモータスポーツに参戦した模様なども知ることができるほか、タイヤの基礎知識も学べる。

身近なところでは自動車用タイヤ。自動車で路面に常に接しているのはタイヤだけ。それだけにタイヤは非常に重要だ。特に車を支え回転し続けるタイヤは、とてもデリケートであり、十分な気配りが必要だという。

チェックのポイントは①空気圧②残り溝③傷の3点。空気圧の不適は万病の素だ。故障の原因になるだけでなく、燃費にも影響を与える。

空気圧の違いで、タイヤの転がり抵抗が違う。空気圧の不足したタイヤを走らせた場合、転がり抵抗が大きく、回しにくかった。適正空気圧は200kpa(1kg/c㎡)。

ブリヂストンはタイヤだけでなく、建築物を支える建築用免震ゴムも製造している。ブリヂストンTODAYのある建物が免震ゴムで支えられている現状を免震ゴム見学コーナーで見ることができる。

地震の被害を少なくする技術には免震、制震、耐震などがある。免震は地面と建物との間に「免震ゴム」を組み入れることで、地震の揺れを建物に伝えにくくする。

免震ゴムは薄いゴムと鉄板を交互に重ねてしっかりと装着する。免震ゴムには変形した後に、建物を元の位置に戻す役割もある。また、地震による揺れを小さくしたり、素早く収める働きもある。この2つの機能を兼ね備えたのがブリヂストンの開発した「高減衰免震ゴム」だ。

ブリヂストンはゴム材料で80年、免震ゴムでは30年以上の技術とノウハウを持つ。免震ゴムでは国内トップシェアを誇っている。また海外でも多くの実績を持っている。

建物の免震・制振装置では油圧機器メーカーのKYB(前身は萱場製作所)が2018年10月、揺れを低減する免震用と制振用のオイルダンパーの性能検査記録データを改ざんしていたと発表。これより先の15年には東洋ゴム工業の免震偽装が発覚した。

KYBのデータ改ざんでは全国のマンション、病院、事務所、庁舎など987件で不正が見つかったことが明らかになっており、社会問題化している。

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