コロナ感染爆発の流れ引き継ぐ中2021年に「謹賀新年」

元旦の朝

■団塊の世代は退場

 

2021年がやってきた。人によって様々だが、私にとっては歳が気になって仕方がない。今年は73歳になる。堂々たる70代である。

一番気になるのはアンケート調査である。必ず年齢を問う項目がある。「あなたは何歳代か」。若い頃は何も気にせず適当に記入していた。

それが50代くらいから一瞬考える。「おれ、今何歳だったか」と。60代はまだ「70代」があるからそんなに気にしないでいた。

ところが70代になると、もう後がない。普通80代はないのである。アンケートに答える世代にはなっていないのだ。悲しい。

場合によっては「60代以上」というのもあった。「高齢者」というのもある。

70歳代というのは「団塊の世代」でもある。「団塊」という言葉は一世を風靡した言葉だが、最近はあまり聞かない。

後に経済企画庁長官を務めた故堺屋太一氏が通産官僚時代に発表した小説『団塊の世代』から名付けられたが、彼らの活発な活動期は終わったという認識だ。

活発な活動期は終わったが、まだしも一握りの活躍者はいる。しかし、早晩彼らもリストから消えていく。これは人生の厳格な事実だ。

 

江戸時代に日本海で活躍した北国廻船「北前船」(萬国屋)

 

■コロナで動きを封じられる

 

この1年間はよく分からなかった。年初は普通に始まったが、2月頃から動きがおかしくなった。新型コロナウイルスがはやったからだ。

コロナはジャーナリストにとっても厄介な病原菌である。それも目に見えない。人から人へと感染する。人類にとっては初めてだからワクチンもない。

外出が最もいけないらしい。人と人が接触するのがまずいのだ。運送、旅行業を中心に警戒が呼び掛けられた。

そうこうしているうちに発令されたのが政府の「緊急事態宣言」。当初1カ月の予定だったが、結局4月7日から5月26日まで1カ月半に及んだ。

ジャーナリストは外に出て動き回るのが仕事だが、それが許されない。こんな辛いことはなかった。外出を罪悪視する風潮が強まり出した。

それでも外に出たくなる。3月には南房総日帰り300キロドライブを敢行し、10月には観光需要喚起策「Go To トラベル事業」を利用して南東北(山形、宮城)3泊4日ドライブ旅行に挑んだ。

Go To トラベルのほぼ半額旅行に味を占めて2度目の日光1泊旅行を企てたが、ネットの操作ミスも加わりあえなくキャンセル。11月にはその代わりに高崎観音日帰り旅行を享受した。

 

■去年書いた作品は13本

 

コロナ禍にもかかわらず何本かは原稿を書いた。

◆ビジネス情報誌「エルネオス」

・露中結ぶ初のパイプライン稼働(2月号)

・ICT林業支援技術の進歩と森林環境譲渡税が山を動かす(6月号)

・コロナ苦境に喘ぐライブ・エンタメ業界(7月号)

・温暖化の影響を数値表示する画期的な気候シミュレーション(9月号最終号)

◆農業Web誌『Agrio』

・冷蔵庫に「鮮度保持装置」を搭載し、世界展開へ
=コンテナにも活用、DENBA技術=(2020.6.16)

・注目集める「イベント・アトリビューション」
=温暖化が異常気象に与える影響を「見える化」=(2020.10.13)

・サバクトビバッタとの闘いは長期戦
=「世界最古の農業害虫」で深刻な被害=(2020.12.22)

◆農業Web誌Agrio連載「田舎のたたみ方研究」

㉚黒豆の贈答も今回が最後になるのか?(2020.1.7)

㉛寺の維持は大変だが檀家の負担も増すばかり(2020.3.3)

㉜新型コロナウイルスとの闘いは「戦争だよ!」(2020.4.28)

㉝光秀の「丹波攻め」もコロナで一時放送休止説(2020.6.30)

㉞実家を維持するために第3の道を模索(2020.9.01)

㉟農家もできない田舎暮らしはつらい!(2020.11.04)

 

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