水天宮

 安産と子授けの神様「水天宮」(東京都中央区日本橋蛎殻町2-4-1)の境内は結構な混みようだった。土曜日の昼下がり。よく晴れて暖か、しかも東京の桜が満開になって最初の土曜日。地上の仲見世通りに植わった桜の巨木が2階の境内からよく見え、花見も楽しめるのだから1石2丁というわけだ。

 水天宮は安産祈願の人気スポット。もらったお札を納めるためにお宮参りも水天宮でということになるらしい。初宮参りは本当は地元の氏神様に報告するのが筋のようだが、地縁関係が薄れた現在、あまり気にされないようだ。お宮参りの人気No1は明治神宮だという。

 それにしても境内は大賑わいだった。安産祈願は「戌の日」だから、この日の参拝客はお宮参りということになる。「もっと混む日は入場制限しますよ。確かに、ここだけ見てると、少子化はどこかに吹き飛んだ格好ですね」と警備員兼頼まれカメラマン氏。

 蛎殻町や人形町は昔、散々歩き回った土地。甘酒横丁は懐かしい。柳屋のたい焼きも懐かしい。ベッタラ市も懐かしい。懐かしいついでに、人形町今半ですき焼きを食べた。「水天宮にお参りする前やお参りした後にこちらでお食事される方が多いです」と仲居さん。ベビーベッドまで用意してあったのはそれ故か。

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