謹賀新年2011

 2011年の初春を迎えた。新しいものはやはり気持ちがよい。雑煮で新年を祝ったのち、氏神さまの苅野(かりの)神社に詣でた。生ゴメとお神酒をいただく。神社の次は菩提寺の円城寺に向かい、正月の挨拶をするのが慣わしだ。

 決まりきったことを、決まりきったように毎年行う。それを例年、繰り返している。それでも、少しずつ、変化が生じているにちがいない。そして、いつの日にか、大きな変化に結びつくのかもしれない。しかし、その大きな変化に気づくのは、長年にわたる小さな変化に身をさらしてきた者だけのような気がしてならない。

 変わらないこと、単調であることは決して無意味ではないのではないか、と最近は考えるようになった。不変と単調に奥にこそ、大変化や激動を呼び込む何者かが潜んでいるのではないか。そんな風に感じている。

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