戻ってきた鈴木宗男氏

戻ってきた鈴木宗男氏

12月10日の「田勢康弘の週刊ニュース新書」(テレビ東京)のゲストは6日に仮釈放された新党大地代表の鈴木宗男氏。1年ぶりに自由の身になった鈴木氏の目に、今のニッポンがどのように映るのか。受託収賄、あっせん収賄などで懲役2年の刑で丸1年365日服役した同氏は「賞味期限は過ぎたが、消費期限はまだある。失うものがないから、これから頑張る」と意気軒高だ。

「主不在」のまま9月17日に札幌市で開かれた新党大地の例会には1500人もの参加者であふれ、台風直撃に見舞われた9月21日に東京で開催された「鈴木宗男を叱咤激励する会」には800人が集まるなど、同氏を熱烈に支持する人は多い。本人は「人間関係が強固」であるためとしているほか、「人を感動させることのできる政治家」(松木謙公衆院議員)との褒め言葉もある。

実際に氏に接したことがないので分からないが、松木氏や松山千春氏(党代表世話人)、佐藤優氏(作家・元外交官)らが氏のことを熱心に支持していることからみて、やはりそれなりの強烈な個性の持ち主であるのは間違いない。発する言葉だけを聞いていても、そのバイタリティーを感じられる。ただその個性を受け入れられるかどうかは別だ。

叱咤激励する会に出席した佐藤優氏が鈴木氏を形容した「偏差値秀才ではない、地頭の良い政治家」という言葉は印象的だった。今の時代が必要とするリーダーは言葉だけではなく基礎体力を備えた人物であるという指摘は正しいと思う。ただ地頭が良くて、基礎体力の大きな人物は往々にして世間一般の常識・規範から少し外れていることが多いのも確か。難しいものである。

 

収監中に書いた雑記帳

鈴木宗男氏は番組で「ニッポンへの提言」などもしたが、私にとって興味深かったのは彼が持参したノート。テーブルの上にあるのが映し出されたので何だろうと思っていたら、収監中に書いたものだという。日記帳と雑記帳ともう1冊。「堀の中」で事細かく書いたノートだ。幸い、受刑者になったことがないので分からないが、なかなか書き続けられるものではように思える。

 

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