『潰瘍性大腸炎が治る本』

 

書名:『潰瘍性大腸炎が治る本』
著者:西本真司(西本第クリニック院長)
出版社:マキノ出版(ビタミン文庫、平成16年6月24日第1冊発行、2004年)
宣伝コピー:「薬をやめ免疫を高めて難病を治した医師の体験メソッド」

 

■「『99.999%治らない病気であるなら、残りの0.001%になってやる!』 私はそう決意しました。潰瘍性大腸炎と診断されて『もう一生、治らない』と落ち込んでいる患者さんに、私は声を大にしていいたいと思います。潰瘍性大腸炎は治らない病気ではありません。潰瘍性大腸炎は心の因子が大きく影響している病気です。『治らない』と落ち込んでばかりいては、病気が治る可能性すらなくすことになりかねません。病気のことをよく理解し、なぜ病気になったのか、その根本的な原因はどこにあるのかをじっくり探ってみてください。そして病気と向き合い、自分に合った方法でよくなる道をあきらめずに探すことが大切です。まずは『治る』と信じて前向きな心を取り戻すこと。それが治療の第一歩です」(P48~49)

★病気との付き合い方が重要。しかし、医者の言うことを信じないのも楽でない。

■「潰瘍性大腸炎の原因は、まだはっきりと解明されていません。ただし、日本でこれほどまでに急増したことには、やはり食生活の欧米化が大きな原因として考えられるでしょう。そのほかには正確的な素因、そして自己免疫です。通常なら外界から侵入したり、体の中でつくられたりした異物を排除するはずの免疫機能が、なんらかの原因で異常に働き、自分の体を傷つけてしまう現象。これには、おそらくストレスが大きく関係していると思われます。ストレスなどによる自律神経の乱れが免疫機能に異常をきたす可能性がさらに明らかになってきました。

★現代はストレス社会。ストレス無しの生活なんて考えられない。ストレスがあってこそ、人間は成長する面があることも真理だ。ではどうすべきか。

心身にストレスがかかると、主に交感神経が緊張し、副交感神経の働きが抑性される形で自律神経のバランスが乱れ、交感神経の支配下にある白血球の中の顆粒球がふえる(副交感神経が優位になるとリンパ球が増える)。顆粒球は細菌などの大きな異物を処理する細胞で、化膿性の炎症を起こして細菌感染を治癒させる働きがある。そして、役割を終えると粘膜上で活性酸素(増え過ぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を放出しながら死滅します。この活性酸素によって大腸の粘膜が攻撃され、破壊されて起こるのが、潰瘍性大腸炎だと考えられているのです」(P50~52)

■「ストレスは、積もり積もると自律神経のバランスを乱し、病気を招きます。ステロイド剤もまた、自律神経のうちの交感神経を刺激するといわれています。また、サラゾピリンやペンタサといった治療薬も、それ自体がストレスとなって、自律神経を乱すことを、私は体験的に実感しています。つまり、私が症状を悪化させる原因と感じていたのは、自律神経のバランスを乱すものばかりだった。ということは、自律神経のバランスを整えれば、再燃を予防することができるのではないでしょうか。自律神経のバランスを整え、免疫力を高めること。それが、潰瘍性大腸炎の治療のカギだったのです」(P103~104)

★免疫学者は「免疫力を高めると病気は必ず治る」と言うが、そんなに簡単なはずがないのではないか。

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