「4月の雪」と「脱デフレ」に乾杯

凍える春の夜は燗酒が合っている

凍える春の夜は燗酒が合っている

 

水曜日は基本的に仕事休み。昨年末から頼まれて火、水の朝は「リライト」(re-write)の仕事をしているので、それをやっつけたら午前9時半を回っていた。リライトと言っても侮れない。3~4本の関連記事をまとめ記事1本に書き直す。

全部の記事を読み込んだり、表現の妥当性を検討したり、ときには事実関係のチェックも必要になる。やっぱり、いい加減な仕事はできないので、1本の記事を作成するのにもそれなりの時間はかかる。2本で大体3時間。まあ自分のスキルが役立つのならと思って引き受けている。

今日は休んで正解だった。東日本の上空に強い寒気が入り込んだ影響で8日は関東地方を中心に朝の最低気温が平年より5度前後低い真冬並みの寒さとなった、という。東京都千代田区では雨と雪が混じったみぞれが降った。

都心で4月に雪を観測したのは2010年4月17日以来5年ぶりだという。そのときは1969年4月17日以来41年ぶりの雪だった。最近は何が起こっても不思議ではない。そのうち槍や鉄砲が降ってくるのだろうか。

日中はこたつに潜り込んだり、ベッドで本を読みながら眠ったり、のんびりした。そのまま出掛けたくなかったが、生憎、夜の会合が入っていた。マフラーを着け、コートを着込んで赤坂見附に出掛けた。旧サントリー美術館の裏手の「元赤坂」はこれまで足を踏み入れたことがなかった。すっかり開発されたビル街になっていた。

あまりに寒かったので燗酒をいただいた。「春日山天と地と」(新潟県上越市、武蔵野酒造)。上杉謙信誕生の地だ。お酒を飲みながら、話を聞いた。

「世の中に出回るお札の量が増えている。2014年度のお札の平均流通量は前年度比3.5%増の87兆3000億円と、11年ぶりの高い伸びを記録した。13年度も同3.5%弱の伸びを示しており、2年間で流通量は6兆円増えた。日銀の異次元緩和で大量供給されたマネーが個人や企業に着実に流れ出している」(4月8日付日経朝刊)

「個人が財布の中に多めに現金を持つようになっていることを意味し、これまで世間に流れていなかったお金が流れ始めた。うまくいけば、デフレ脱却につながる動きで、注目できる」とエコノミスト氏は分析した。デフレを脱却できたと思ったら、次は「ハイパーインフレ」の到来を心配しなくてはいけないらしいが、取りあえず、事実上のデフレ脱却に乾杯したい。

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