北海道で震度7

 

土砂崩れのあった厚真町の現場(NHKヘリから)

 

至ることろで道路に亀裂が・・(同)

 

捜索現場(同)

 

全道被災状況(同)

 

6日午前3時8分ごろ、北海道南西部の胆振(いぶり)地方を震源とする地震があり、最大震度7を観測し、北海道は一時壊滅状態となった。震源の深さは約40㌔。マグニチュード(M)は6.7と推定される。

震度発生に伴い、道内全域の約295万戸で停電が発生した。震度7を観測した厚真町では5人が死亡、心肺停止が5人、安否不明が26人と予想されている。

北海道では管内の電力がほぼすべて止まる「ブラックアウト」が起こった。震源地の近くにある石炭火力「苫東厚真発電所」(厚真町)に電力供給を依存していたためだ。

同発電所は1、2、4号機の3つの設備があるが、4号機は地震後の再稼働に向けた作業の中でタービン付近からの出火を確認。1号機、2号機はボイラーが損傷していた。問題は損傷だけでなく、3器が同時に止まったことだ。

最大165万キロワットの発電能力が使えなくなり、北海道の使用電力のうち半分程度の供給が瞬時に消えた。

これが北電の持つ他の発電所にも影響した。電力会社は電力の周波数を安定させるため、需要と供給が一致するように発電能力を調整している。苫東厚真が消えると他の発電所も次々に止まり、発電会社として初めての「ブラックアウト」に至った。

北電が苫東厚真に依存するようになったのは2012年に泊原子力発電所(総出力207万キロワット)の稼働を停止したため。15年には小樽市でガス火力の新設を始めているが、完成は19年で間に合わなかった。

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