【軽井沢】紅葉の季節にやってきた「雲場池」は見頃なれど、年間100日も霧が発生する特殊な環境には驚き

午前9時40分ごろの雲場池

 

散策の小道

 

小さな紅葉もすばらしい

 

これは何の木?

 

これなら山葵の栽培も可能か

 

 

午前10時を回ると霧が現れ始めた

 

時間が経つにしたがって霧は一段と濃く

 

カルガモが遊泳する雲場池

 

道路の向こう側に「雲場池」が広がっている

 

■紅葉は初期段階

 

秋は木々が紅葉し黄葉する季節。ドウダンツツジやナナカマド、モミジ類が色づき始め、10月中旬から11月上旬頃が紅葉の見頃を迎える。

今年は10月15日に軽井沢の友人宅にきた。去年は11月中旬だったので、紅葉はほぼ終わりかけていた。今年は軽井沢の観光名所・雲場池の紅葉を見たが、紅葉の具合は全体的にまだ初期段階。しかしながら、少しは色彩感も現れ始めている。ぜいたくを言ってはいけない。

こちらにも都合があり、友人側にも都合がある。もちろん紅葉する側にも都合があるはずだ。紅葉の見頃にその場に行くのはなかなか難しい。若いときは紅葉狩りどころではなかった。

この歳になってようやく落ち着いて紅葉を見物する環境を楽しんでいる。やはりこの季節に軽井沢に来ていること自体がすばらしいと思うべきだ。

池の周りには20分程度の遊歩道が設けられている。この遊歩道をゆったりと歩きながら散策する。観光にきてざっと見て写真をパシャパシャと写してさっと次の目的地に向かうのは味気ないものだ。

 

■「紅葉のスイッチは8度」

 

気象キャスター・木地智美(きじ・ともみ)氏の「天気のミカタ」連載第13回「紅葉」によると、紅葉が始まるきっかけは、気候の変化。特に気温が大きく左右する。

最低気温が8度を下回ると紅葉が始まり、5~6度で急速に進むことから「紅葉のスイッチは8度」などと言ったりもするという。一気に気温が下がった方が、一斉に紅葉のスイッチが入るため、急に冷え込む年は紅葉がきれいだといわれる。

雲場池の16日朝の最低気温は12.4度もあって、標高1000mの軽井沢では9月中旬並みの暖かさだった。冷え込みが緩く、とても紅葉が進む状況ではなかったようだ。

一方で、美しい紅葉には、しっかりと木々が日差しを浴びていることが重要で、夏から秋の日照時間が長いことが条件の1つとされている。

また、乾燥しすぎると、葉は水分不足で色づく前に枯れてしまうので、葉がイキイキした状態が続くように、適度な雨も湿度も必要だという。

こうした条件がうまく合って初めて素晴らしい紅葉を楽しめるわけである。そう簡単に絶景を眺望できると期待することなかれである。

 

軽井沢は100日霧の中(株式会社フォレストコーポレーション軽井沢支店の記事から)

 

■年間100日は霧

 

ところで、軽井沢は年365日のうち100日は霧が発生する特殊な環境である。これは偶然ではなく、軽井沢が東の碓氷峠から坂を上った台地であることに理由があるらしい。軽井沢は長野県の東端で群馬県との県境に位置する。

下で発生した上昇気流は、峠に沿って駆け上がり、急激な気圧の低下による断熱膨張で冷やされるため、霧が軽井沢に発生する原理らしい。

タウナー不動産軽井沢の軽井沢コラム(2016.11.7)によると、軽井沢の標高は1000m。峠の下にある「横川駅」の標高は約380m。標高差は600m以上。観光の中心地であるアウトレットや旧軽井沢銀座周辺は特に霧の影響を受けるといい。西に行けば行くほど徐々に薄くなり、追分辺りからはほとんどなくなるという。

軽井沢の西20kmの佐久市の晴天率は日本でトップ10に入るらしい。「軽井沢が霧でも佐久市では晴れ」ということも日常茶飯事とか。

軽井沢コラムはまた、「いつも霧がかかっているということは、『湿気』と隣合わせということ。高級別荘地でもある東側の旧軽井沢エリアはこの湿気のお陰で美しい苔庭が広がる。幻想的な朝霧も立ちこめ、軽井沢の別荘に来たことを実感させてくれる」ともいう。

 

ドウダンツツジが美しい(ブランシャール軽井沢)

 

 

別荘に続く道(同上)

 

軽井沢72ゴルフコース

 

同上

 

■維持し続けることが難しい別荘

 

別荘地に行くと、そこから外に出て周囲を散歩することが少なくなりそうだが、あえて散歩をした。すぐ近くにブランシャール軽井澤があってちょっとしたゲートコミュニティーの作りになっていた。

ゲートコミュニティーなら自由に中に入れないが、中に入っても問題なさそう。どの家も300坪ほどの敷地でゆったりしている。

こんな土地にどんな人が別荘を構えているのだろうかとつい考えてしまう。週末だけここへきている人も多いが、ずっとここに定住している人もいるらしい。

しかし維持費の高さを考えると、親の代は何とか持ちこたえても、子の代になると持ちこたえられなくなるのが普通で、処分するケースが多いと聞いた。日本の場合、別荘を維持し続けることは難しいようだ。

現役時代に1度、軽井沢72ゴルフ場でゴルフをしたことがある。ヤマタネグループが毎年夏、ここでコンペを行っており、当時の山崎誠三社長から招待を受けたためだ。

プリンスホテルのコテージに何人かと泊まったことを覚えている。東西南北のどのコースを回ったのかまでは覚えていない。確かブービー賞という不名誉な賞をもらったことは覚えている。

72には東、西、南、北の4つのゴルフ場からなる。1コース18ホールで4コースで合計72ホールとなるが、東と西がともに36ホールある。北と南は18ホールで36ホール。4ゴルフ場6コース108ホールということだ。

女子プロたちが筋書きのないドラマを演じるトーナメントの舞台にもなる北コース、戦略的なゴルフを楽しめるアスリート向けの東コース、気軽にカジュアルなゴルフを楽しめる西コース、アフターも充実の南コースなどすべてのゴルファーが楽しめる設計となっている。

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