松岡映丘[生誕130年]展

初代水谷八重子をモデルにした<千草の丘>

 

展覧会:[生誕130年]松岡映丘―日本の雅―やまと絵復興のトップランナー
会場:練馬区立美術館(練馬区貫井1)

最後のやまと絵師・松岡映丘(えいきゅう、1881~1938)の回顧展。平安・鎌倉期の絵巻物や有職故実を丹念に研究し、『源氏物語』などの古典文学に登場する貴族や鎧武者たちを優美かつ叙情豊かに描いた。こういう時代もあったのだと見とれた。現代との関連が分からないが、それはそれなのだろう。

松岡映丘(本名・輝夫)は8人兄弟の8男。兵庫県神東郡田原村辻川(現神埼郡福崎町西田原)生まれ。東京美術学校日本画科を首席で卒業し、母校の教授となり、帝展審査員も務めた。3人は早世したが、5人が成人し、それぞれの分野で才能を開花させた。6男が民俗学者の柳田國男であることをここで初めて知った。彼の生家には神戸勤務時代に行ったが、それが映丘の生家でもあった。

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