”アラブの春”を利用するイランの戦略

シーア派の聖都コム

シーア派の聖都コム(NHK)

 

単独会見に応じるアフマディネジャド大統領

単独会見に応じるアフマディネジャド大統領(HNK)

 

イスラム社会で少数派のシーア派が支配するイラン

イスラム社会で少数派のシーア派が支配するイラン(HNK)

 

番組名:NHKスペシャル激動イスラム第2回『イスラムを覚醒せよ~”瀬戸際の大国”イランの戦略~』

好むと好まざるに関わらず、世界はまさにイスラムを中心に動いている。NHKスペシャルは2日続きで「イスラムの激動」を伝えたし、午後見た映画もイスラムの中でも最も原理主義強硬派武装組織アルカイダ指導者オサマ・ビンラディンの居所を突き止め、急襲する膨大な米国の努力を映像化したものだ。

エジプトで起こったムバラク政権崩壊やアルジェリア人質事件もイスラム武装勢力が引き起こした。アフガニスタンやイラクの戦争は言わずもがなである。今やイスラムが非イスラム社会を「異教徒」と呼び、それに戦闘を仕掛けた趣がある。

キリスト教社会が長きにわたって支配してきた構造に反旗を翻したかのごときだ。この動きはもはや誰にも止められないのだろうか。モルシ・エジプト大統領はイスラムによる世界支配を宣言しており、非イスラム教徒は戦々恐々だ。イスラム教徒は非寛容であり、異教徒の存在を認めない。少なくても武装勢力の主張を聞く限り、そうだ。

宗教的なものに無関心だった日本人にとって、宗教が前面に踊り出した世界とどう向き合うべきなのか。生存を賭けた闘いが既に始まっているのではないか。大変な時代に突入している、としか言えない。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.