空き家の除湿対策

除湿剤の山

除湿剤の山

 

田舎の家、しかも古い家の守りをするのは大変だ。しかも、いつもそこに住んでいるのならともかく、ときたましか帰ってこないとなると、なおさらだ。守りをするポイントはいくつかあるが、手を抜けない1つが湿気対策だ。

家を長期間閉め切るとなると、風通しが悪くなり、湿気がたまる。おまけに最近の豪雨は半端ではない。そうでなくても、6月は梅雨の長雨だし、特に今年の8月は異常気象だった。

とりわけ19日夜から20日明け方にかけて広島市での集中豪雨では土砂災害が発生し、70人以上が一晩で死亡した。ニュース的には広島市の惨状がトップニュースになったが、丹波地方も直前の16日から17日にかけて400ミリを超す集中豪雨に見舞われ、1人が死亡、家屋の全壊16件、半壊42件、床上浸水241戸、床下浸水1421戸を記録。

私の実家のある地域は避難を免れたが、特に市街の冠水した京都府福知山市に近い市島地区で土砂崩れなどの被害がひどかった。市島地区に住んでいる不動産業者によると、「仕事が休みの水曜日はボランティア活動に従事している」という。

気象庁の異常気象分析検討会(会長・木本昌秀東大大気海洋研究所教授)は9月3日に開いた臨時会合で、西日本の記録的降雨や日照不足について、「30年に1回以下の頻度で起こる異常気象」と位置づけた。偏西風の蛇行の影響で、前線が本州付近に停滞しやすい状況だった。

蛇行自体は珍しくはないものの、「蛇行の流れ方などが影響し、雨が降りやすい気圧配置を招いた」ようだ。地球温暖化の影響もあるとし、「こうした現象は再び起こる可能性がある」とも指摘した。

気象庁によれば、8月の降水量は西日本の太平洋側で平年の約3倍と、1946年に統計を取り始めて以降で最も多かった。同地域の日照時間も平年比54%と統計史上最少。とにかく、今年の8月は歴史に残る夏になる。これが常態化しないことを願いたい。

今年のような異常気象ではなくても、梅雨時から秋の台風シーズンにかけては大雨対策は欠かせない。特に、降雨で屋内の湿気がたまり、カビが生えることだけは何とか避けたい。

そうなると、強い味方は取りあえず除湿剤だ。乾燥剤だ。これを家中に配置し、湿気を吸収してもらう。家が広いので、個数が必要だ。今回は40個を配置した。5月に配置した除湿剤もかなりの高さまで水がたまっていた。1年前の物は吸湿上限を突破していた。

部屋の壁にカビがはえる程度ならまだしも、問題は寝具だ。これが湿気たら、どうにもならない。年に4回くらい帰省するのは湿気対策もある。

 

天井の瓦の下土が落ち、天井板を突き破っていた

天井の瓦の下土が落ち、天井板を突き破っていた

 

たたきの上に落ちた壁土

たたきの上に落ちた壁土

 

今回の帰省は8月25日から30日までのほぼ1週間。25日夜8時ごろ、自宅に帰り着いたら、母屋と蔵をつなぐ瓦屋根の下土が天井板を突き破ってコンクリート製のたたきに落ちていた。大阪の長姉がお盆に泊まったときは異常はなかったという。ずっと雨が降っていたが、16~17日の集中豪雨についに持ちこたえられなかったようだ。

母屋の大屋根は昨年10月、トタン屋根をすべて葺き替えたが、今度の”天井崩落事故”はその周辺部で発生した。家の守りはかくのごとき、大変だ。次から次へと問題が発生する。発生した問題は放っておくわけにはいかない。手当てしなければならない。

常に住んでいるのならともかく、ときどき帰る田舎を維持することは楽ではない。新築ならまだしも、古民家となるととてつもなく大変だ。それを身を持って味わっている。

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