全国豊かな海づくり大会「かながわ大会」

　第２５回全国豊かな海づくり大会が横浜みなとみらいで開催されたので、１１月１９日（土）の午後、のぞいた。毎年、全国各地で開かれ、魚や貝などの水産資源を保護し増やすことと、海の環境を守ることの大切さを考える大会。

　今年は「かながわ大会」で、神奈川県と横浜市が中心となって消費者の立場から見た海の恵みの大切さと、市民とともに進める海の環境改善と再生など、新たな視点を盛り込んだ大会として開催された。

　会場には１時間も滞在しなかったが、面白かったのは全国的に話題になっている「クラゲ」の水槽展示。「ビゼンクラゲ」（白色）と「アカクラゲ」（赤色）が実に優雅に泳いでいて、子供たちを含め、たくさんの観客を集めていた。あんなに目の近くで見たのは初めてだった。

　日本列島を包囲する形で、近海に大量発生し、漁獲被害を巻き起こしている「エチゼンクラゲ」とはまた別の種類のようだが、クラゲにはとにかく、「刺される」などいいイメージがない。最近、食用になるクラゲも出てきているらしいが、気持ち良くはない。

　マリンラボ「かながわ海・魚塾」公開講座では「あなご学への招待」が来場者の関心を集めていた。あなご漁に使う「筒」に開ける穴を大きくすることで、獲ってはならない幼いあなごを逃がす取り組みを紹介したものだ。

　東京・渋谷から会場のみなとみらい駅までは東急のみなとみらい線がこのほど開通したばかり。横浜ランドマークタワーの側にはクイーンズスクエアなど目新しいものがたくさんできて、いつの間にか様変わりしていた。日本国中、どこへ行っても、ころころ変貌中。でも、こんなに同じようなものばかりできてどうなんだろう、という気がしてならない。