「食育」を現場で考える

 「コープたべる、たいせつフェスティバル2005」(主催:日本生活協同組合連合会、日時:11月22-23日、会場:東京国際フォーラム)。全国の生協や生産者をはじめ、様々な食の活動を行う組織が一堂に集まるフェステ。「たいせつな食」をテーマに交流を深めるのが主催者の趣旨だが、たくさんの団体が出展したためか、少し息苦しかった。

 興味のあったのは今やブームとも言うべき「食育」(食を通じた教育)。魚食を通じての「食育」について近々、対談の司会を務めるはめに陥ったからだ。「食育」という言葉自体は明治時代からあったらしいが、BSE(牛海綿状脳症)問題などを背景に、食の安全・安心に対する関心が急速に高まっていることもあって、今年7月、「食育基本法」が施行されたことでブレーク。

 同法成立に大きな力のあった服部幸應「笑う食卓」編集長(服部栄養専門学校理事長・校長)によれば、食育の柱は以下の3本。

●選食力を養う・・食べ物の安全性を見抜く力を身に付ける。健全な食生活で生活習慣病を予防する。
●食事の作法を身に付ける・・子どもたちに食べ物への感謝の気持ちと箸の持ち方などの作法を教える。
●環境のことを考える・・食糧問題、エコ、リサイクル、残飯など食の問題をグローバルに考える。 
 
 フェスティバルでは「生協版食育プログラム」が発表されていたり、食育寺子屋「お台所いまむかし」(食育向上委員会)、「上手な食べ物の選び方のこつ」(栄養士の食育グループ)などが活動報告をしていたりしていたが、「魚食」による活動は見掛けなかった。

 どうやら、魚、それも鮮魚は食育の対象としては取り上げづらいという事情がありそうだ。その辺をもっと掘り下げて調べる必要があることを感じて約2時間で”撤退”。この日は次につながる”出会い”もあって、問題を現場で考える手法の有効性を確認できて有意義だった。

1 thoughts on “「食育」を現場で考える

  1. 牛の話 says:

    SECRET: 0
    こういう状況もぜひ教えてやってください。
    【牛に鶏糞】鶏糞への肉骨粉混入率を30%程度とFDA要官見積(=年間30万トン?)
    http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/c35a71a82981c6c137518f281eb161c0

    どうやって「個人の選択」?豪州産に別産地の牛脂を針で注入
    http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/fffd28f8ee475fc392907cea2806b80b

    食品安全委員会の米国BSE評価計算は、抜け穴・欠陥だらけ
    http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/b63de80c4a1cc7f8d2378cfccd3f21c5

    アルツハイマーとヤコブ病の誤診・集団発生など、情報リンク
    http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/c094e704f8b3b1260ca616eb4c1dcb97

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