2006神戸・長田たなばたまつり

 「2006神戸・長田たなばたまつり」をのぞいた。震災復興を願って長田区真野地区で2001年から始まったまつりだ。今年は6回目で、すっかり長田の夏の風物詩になったようだ。

 中核になっているのは同地区に本社を構える自動車用ファンベルトのトップメーカー、三ツ星ベルトふれあい協議会。催しも同社の敷地や周辺道路で繰り広げられる。住民の願いが込められた短冊や飾りが施された竹笹が会場全体を彩っている。

 同社の社会貢献の一環だが、なかなか、ここまでできるものではない。震災で本社を移したが、住民の要望で、創業の地に戻った。神戸は天然ゴムの輸入基地だったため本社工場が必要だったが、今は合成ゴムを使用。神戸に立地する合理的理由は消えている。

 事実、同社の主力工場は香川県さぬき市や京都府綾部市のほか、インドネシアやタイといった国外に移っているのが実態。しかし、地元に86年。地元との触れ合いを大切にしたい、ということから、本社工場を稼働させ続けている、という。CSR(企業の社会的責任)の原点かもしれない。

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