「コウノトリ郷公園」

 コウノトリ第2次放鳥については9月23日付で書いたが、その後、コウノトリの野生復帰の拠点施設である「兵庫県立コウノトリの郷公園」(豊岡市祥雲寺字二ヶ谷128番地)を見学した。10月のことだが、書き忘れていた。

 コウノトリの郷(さと)公園の基本機能は3つ。

・ニホンコウノトリの種を将来にわたって保存すること
・野生化に向けた様々な研究と試みを行うこと
・人と自然が共生できる地域環境の創造に向けての普及啓発

 野生復帰事業はコウノトリの視点に立った取り組みと住民の視点に立った取り組みを両輪に、共生社会の実現を図ることを目指している。

 郷公園には観光客が押し寄せていた。バスでどっと来て、ゲージのコウノトリを見て、さっと帰る。公園側はできるだけそっとしてほしいようだが、豊岡市側は「環境経済」の観点から、何とか、コウノトリをばねに街興しにつなげたいのが本音。どうも双方の考え方にはかなり温度差があるようで、微妙な緊張関係を醸し出している。

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