野島断層保存館

　阪神・淡路大震災の１２周年が目前に迫ってきた。大震災で現れた断層をありのままに保存・展示しているのが野島断層保存館（兵庫県淡路市小倉１７７）。明石海峡大橋を渡ってほど近い淡路島の北淡震災記念公園内にある。

　同公園には震災学習のできるセミナーハウスや震度７の揺れを味わえる震災体験館、敷地内を走る地震断層を見せるメモリアルハウスなどが整備されている。神戸市側には「人と防災未来センター」があるので、こちらは淡路島での地震学習の拠点だ。

　天災というのは忘れた頃にやってくるらしい。１９９８年７月３１日に、野島断層は国の天然記念物に指定された。大、中、小を問わず、これだけ地震が頻発すれば、忘れたくても忘れられないのが現実だ。

　ちなみに、同記念公園内の電力を賄うのが風力発電。タワーの高さは３７ｍ。地上から羽の先までは５９．５ｍ（ほぼ２４階建てのビルに相当）。発電量は年間約８０万ｋｗ、家庭で使う電気なら２００戸分とか。