「涙そうそう」「フラガール」

 4月最初の土曜日は絶好の桜見物の機会だったが、神戸は冷たい小雨。気持ちを切り替えて久しぶりに新開地の「パルシネマしんこうえん」で2本立てを観た。「涙そうそう」と「フラガール」。涙がとまらなかった。

 「涙そうそう」(土井祐泰監督)。離島から沖縄本島に来て懸命に働く若者が高校入学を機に本島で義妹と同居生活を始めるが、無理がたたって25歳で過労死する哀しい物語。兄役に妻夫木聡、妹役は長澤まさみ。幼い頃、亡くなった母に義妹を守ることを約束した兄が約束を果たそうと頑張る必死さが切ない。

 「フラガール」(リ・サンイル監督)は懐かしい昭和40年代の福島県いわき市が舞台。常磐ハワイアンセンターのオープンに向け、閉鎖に見舞われる炭鉱の娘たちが生活を賭けて必死にフラダンスの特訓に取り組む。時代は石炭から石油に移行する時期。その変化に戸惑う住民。フラダンスの教師役が松雪泰子。

 

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.