シューズプラザ
神戸の地場産業として名高いのは家具、洋服、靴、洋菓子、パン、コーヒー、真珠加工など。これらはいずれも市民の日常に溶け込んでいる。1868年の神戸開港からマッチ産業が生まれ、大正期にはゴム産業が興った。造船業や製鉄業は国の政策に連動してできた。
こうした地場産業の1つが靴。とりわけ有名なのがケミカルシューズ。戦後、ゴムの輸入がままならなかった昭和27年(1952年)頃、塩化ビニールを利用して神戸で初めて靴を作ったのが始まり。
神戸で靴と言えば、長田(ながた)。1995年の阪神淡路大震災で最も被害の大きかった街だ。ケミカルシューズ業界も大打撃を受けたが、それの復興と活性化の願いを込めて作られたの中核施設が「シューズプラザ」(神戸市長田区細田町7-1-9)。