兵庫県立工業技術センター創設90周年

 兵庫県立工業技術センター創設90周年、兵庫県工業技術振興協議会設立40周年を記念する「ものづくり基盤技術コンフェレンス」が9日、神戸国際会議場で開催された。「非日常環境における技術の挑戦」との題で特別講演を行ったのは日本未来館館長の毛利衛氏。1992年と2000年の2度、科学者としてスペースシャトル・エンデバーに搭乗した宇宙飛行士だ。

 真空表面科学、核融合炉壁材料が専門の技術者で、1985年北海道大学助教授から日本発の宇宙飛行士の1人に選抜された人物だ。「有人衛星の打ち上げには技術と同時に勇気が要る。日本には勇気がないから人を打ち上げられない」との指摘にはなるほど、と思った。

 また、「ISOを取ってもだめ。良いモノを作ることに集中しなければビジネスは成功しない。決して安っぽい国際標準になってはならない。しかし、良いモノは取り入れる」とも語った。

 基調講演は山根一眞(やまねかずま)氏。ノンフィクション作家だ。演題は「モノ作りは環業革命へ」。CO2は産業革命以降に発生し始めた。エネルギーの使い方を変える必要があると指摘し、環境に配慮した「環業革命」を提唱する。

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