減災シンポジウム

 財団法人「ひょうご震災記念21世紀研究機構」の減災シンポジウム「地震多発時代における国と地方の防災連携を考える」-災害対策についての危機管理体制は十分か-が1月11日、ひょうご国際プラザ交流ホールで開催された。

 今年も「1.17」が迫ってきた。1995年以来、13年目だ。シンポは半分以上終わったところから聞いたので、テーマの議論を追うのは諦めた。パネリストの1人で同研究機構副理事長の五百旗頭真(いおきべ・まこと)防衛大学校長の言葉が断片的に印象に残っている。

 「阪神淡路大震災は例外的にすさまじい地震だと思っていたが、寒川旭著『地震の日本史』(中公新書)を読むと、あれは中地震にすぎないと書かれていた。あんなものではない”
大地震”とはどれほどのものなのか?」

 「いつ、なんどき”大地震”が来るか分からない。本物の対応能力を鍛えておかなければならない。本気の訓練を一度やっておかなかればいけない」。ここが人間の馬鹿なところで、実際に痛い目に遭わないと本気の対応が取れない。そのときは取っても、すぐ忘れてしまう。忘れられるからこそ、生きながらえることもできるのだが・・・。

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