NYMEX原油価格、112ドルと最高値更新

  ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)の原油先物相場(WTI中心限月5月物)が9日、最高値を更新した。1バレル=112.21ドル。3月17日の111.80ドルを超えた。終値ベースでは110.87ドル。

 いったん100ドルを突破した時点で90ドル台に反落したが、結局、すぐさま100ドル台を回復し、あれよあれよという間に120ドル台まで乗せてきた。9日の高値更新はこの日発表された予想外の原油在庫統計の減少をはやしたもので、完全に思惑相場の様相を呈している。

 また、この日はドル相場が軟化、ユーロなど海外主要通貨から見たドル建て原油に割安感が出ていることも、相場押し上げ要因になった。

 米エネルギー省が8日発表した短期エネルギー見通しによると、今年のNYMEXのWTI平均価格は1バレル=100.61ドルと史上初めて100ドルを突破する見込み。07年は72.32ドル、06年は66.02ドルだった。09年も92.50ドルと予測しており、高留まり傾向は長期化する見通しだ。

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