平櫛田中の彫刻用原木

 思うところがあって、東京都小平市の「小平市平櫛田中彫刻美術館」を再訪した。前回訪れたのは2005年11月だから約3年前。前回は「小平市平櫛田中館」だったが、平成17年に遺族から作品寄贈を受けたことを機に、現在の名前に改称されていた。平櫛田中(ひらぐし・でんちゅう)。1872年(明治5年)~1979年(昭和54年)。享年108歳。

 とにかく、作品創作への執着が並みではない。すさまじい。それを象徴するのが展示館のそばにある居宅の庭に置かれた彫刻用の原木(クスノキ)の大きさだ。100歳になってから用意したものの1つで、彫りたいものが幾つもあった。 クスノキは色調が複雑で、独特の味わいと芳香があり、古くから仏像や面などに使用されている。

樹齢 推定500年
直径  約1.9m
重量  約5.5トン

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