中央区防災講演会「災害から身を守るために」
東京都中央区防災講演会が2月25日、北村春江元芦屋市長(現弁護士)を迎えて銀座ブロッサムホールで開かれた。NHKドキュメント「神戸 72時間の記録」と市民撮影のビデオ「芦屋地区の記録」を見た後、北村講師の講演「災害から身を守るために」を聞いた。
北村氏は女性では全国初の市長。平成3年から15年まで3期12年芦屋市長を務めた。昨年夏まで2年間神戸で勤務したので、阪神・淡路大震災の話は連日のごとく聞いていた。それでもこういうものは何度聞いても聞きすぎるということはない。天災は忘れたころにやってくるものだ。
東京でもいつ直下型地震に見舞われてもおかしくないと言われながらも、そんなことを心配していては生活できないのも確か。問題はいつ来るかではなくて、いつ来ても、それに対応できる態勢を整えておくこと。これがなかなか難しい。人間は痛い目に遭わないと、なかなか本気になれないものだ。
また、そうでないと生活に支障が出るのも本当だから、なおさら厄介である。要は困るのは自分である。北村氏が言うように、「行政には限界がある。自分のことは自分で守るしかない」ということである。この防災意識を高めた上で、「3日分の食料と水を準備する」防災対応を取ることが必要だ。
神戸にいたころにはそう思っていたが、実際に行動するのはまた別のようである。思うのは簡単だ。問題は行動である。