モニカ
不思議な空間である。丹波の森深くに忽然と現れるドイツそのもののペンション兼カフェレストラン「ヴァルト・スチェーベ・モニカ」。名前は聞いていたが、行ったのは初めて。
名古屋の友人夫妻が我が家に来たので、ランチを一緒した。日本の田舎の真っ只中にドイツが存在する落差に驚く。会社勤めをしていたオーナーがドイツ人の奥さんと18年前に始めたペンション。奥さん、つまりモニカさんの生まれ故郷である南ドイツ・バイエルン地方とここがよく似ていたという。
モニカさんは4年前に亡くなって、今は娘の彩良(さら)さんがレストランを取り仕切っていた。食べたのは猪ステーキ。この辺りにはたくさんいるはずだ。ぼたん鍋は有名だが、猪肉をステーキで食べたのは初めて。驚くほど、臭みがなかった。