朝顔

 自宅から最寄り駅まではいつも歩き。15分は掛かるものの、歩きながら畑の作物や庭木を眺め、季節を感じるのが結構楽しい。野菜ではキャベツやネギ、トマト、キュウリ、ブロッコリー、カリフラワー、最近ではゴーヤも仲間入りした。樹木では梅や桜、アジサイ、サルスベリ、そして今はムクゲが咲いている。

 近くの小学校のフェンスに咲いているのが朝顔。もっと前から咲いてはいたが、珍しくもないので、歩きながら、横目でちらりと眺める程度だった。サルスベリやムクゲがそろそろしおれ始めたのに、このフェンスに絡む朝顔はまだまだ元気。赤いのは終わったが、今はブルーの小顔の朝顔が咲いている。昼顔科サツマイモ属の1年生植物である。

 朝顔はてっきり夏の花だと思っていたけど、秋の季語。7月初旬から10月初旬までと意外と長い間、咲き続けるのだという。朝のうちだけ開花し、その後はしぼむ。中国原産。平安時代に遣唐使によって渡来したという。「朝の美女」を意味するらしい。

 昼間に咲くのは昼顔。夜咲くのは夜顔という。秋の夕方、白い花が開いて翌朝しぼむ。香りがあるようだ。一般的には夜顔ではなく、夕顔と呼ぶ。しかし、本物はウリ科で、夜顔とは全く別物だとか。

 それにしても、日本でなぜこんな朝顔が普及したのだろう。とりわけ、学校の庭には定番の花だ。

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