紅あづま

 いよいよ今年も大晦日。兵庫県中部の中山間地域も昼間から気温が急降下、太陽の光が差し込んでいるにもかかわらず、小雪がちらついた。風が強く、体感温度を一段と下げている。前栽の手水鉢は氷が薄く張っていた。寒いはずである。

 昼間から薪ストーブを焚く。そしてさつまいも「紅あづま」を銀紙に包んでストーブの中に入れる。15分もすれば、ほっかほっかの出来上がり。電子レンジとは味が丸で違う。

 既に時間は午後6時。書斎の窓から外を見上げれば、真ん丸い大きな月がくっきりと浮かんでいる。満月だ。寒空に澄み切った光を放っている。この書斎から月を眺めるなんて初めてだ。それも大晦日である。もう6時間もすれば、新しい年が明ける。自分は何も変わらないのに・・・

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