新宿西口の空
東京は久しぶりに朝から快晴だった。まばゆいばかりの太陽を浴びるだけで気分がいい。しかし、朝の畑には霜柱が立っていた。よく晴れてはいても、外気は冷たかった。仕事を終え、新宿の雑踏を歩く。駅西口の地下通路を歩く。下から高層ビルを仰ぎ見る。見慣れているが、いつ見ても無機質な風景である。
汐留、丸の内、六本木、青山、池袋、渋谷、そして新宿。どこもかしこも高層ビルだらけである。だんだん、どこも同じように見えてきた。あまり個性を感じられない。同じようなビルが立ち、商店街には同じようなテナントが入る。変貌していけばいくほど、似てくるというのもおかしなものである。