紅枝垂れ梅

 初孫誕生を記念して、わが家の庭に植樹した。2月に生まれたので梅にした。女の子なので紅にした。3月ならば、桜にするつもりだった。苗木は越生梅林で買った。ミニSLが走る梅林そばのお土産屋さん「利根川屋」の利根川さんから買った。もう35年も梅の苗木を売っているという。

 梅か桜を植えるときは、「枝垂れ」(シダレ)にしようと思っていた。枝垂れている姿が何とも風情がある。梅・桃・桜で上方に伸びないのは梅。目先きで楽しむのなら梅である。距離を置いて楽しむのなら桃かもしれない。樹高が伸びても、風に枝垂れる花を楽しむのなら、絶対に桜だろう。

 いつ目の前によその家が建つか分からない都会地の、それも小さな庭に植えるのならば、梅以外の選択肢はないのかもしれない。大きな穴を掘り、腐葉土を敷き詰め、そこに苗木を植え込む。周りに掘り起こした土を戻した。あとは水と愛情を注ぐだけである。しかし、愛情を間断なく注ぐのが一番難しいような気がする。

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