サマージャンボ

 やっぱり「サマージャンボ宝くじ」(第587回全国自治)をバラで10枚入り1セット買った。今度こそ買わないと固く心に決め、発売開始日以降ずっと耐えに耐え、何とか持ちこたえてきたのに、最後の最後、「もうまもなく販売終了します」との声にフラフラとつい行列に並んでしまった。なぜ、こんなにも意志薄弱なのか。

 仕事帰りに都営大江戸線新宿駅で途中下車。京王モール→小田急エース→大ガード→西武新宿駅→歌舞伎町まで約1kmを往復する。店舗を構えた宝くじ売場が3店、簡易式店舗が3店ある。不況を反映してか、宝くじの売り込みも過熱するばかり。店の横に、大黒天を祀り、実際に祈祷を行うところさえある。完全に神頼みだ。

 毎日歩きながら、嫌でも「今ならお好きな番号を選べますので是非ともお買い求めください」とか「買わなければ当たらないのが宝くじ。1枚でも買って一攫千金のチャンスをものにされたらいかがでしょうか」などのセールストーク攻勢にさらされる。

 何度も何度も聞かされると、それが刷り込まれて、本当に当たるような気がしてくるから不思議だ。当選確率からすれば、ほとんど無限に低いものをさも当たりそうに煽るのはやはりおかしい。昔なら、宣伝もほとんどなく、「良かったら、どうですか」程度だった。国がそろって射幸心を煽っている。国民はこんなことにも耐えなければならない。何ともおかしな時代である。

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