定年再考

 あれだけ暑く、終わりそうになかった今年の夏もなんとか終わったようだ。朝起きて、ギラギラ輝く太陽に照り付けられ、「今日も暑い一日になりそうだ」とうんざりしなくてもよいだけでも嬉しい。

 「すがすがしい秋」の合間に、肌寒い日も混じり、そのうち冷たい雨が降り、やがて冬が到来する。季節は巡る。それぞれの季節が本来の姿を最大限見せれば、今年のような暑さを経験することになるのだろう。ほどほどがありがたいが、マーケットと同じで、何でも行過ぎるものである。

 定年を過ぎてはや2年。現役を退いて体力も気力も経済力さえ衰えて、精彩を欠く毎日を送っている自分に疑問を感じ始めた。定年をあまりにも意識し過ぎたのかしれない。意識すること自体はそれでいいのだが、それで人生が完全に終わったような気分に陥っていた自分が問題のように感じている。

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