新宿・水道編@ブラタモリ

 今週のNHK番組「ブラタモリ」は東京の水の玄関口・新宿にフォーカスした。新宿と言えば、「淀橋浄水場」であり、「玉川上水」であり、「十二社の池」だった。浄水場の上には副都心計画に基づく高層ビル群が建ち、十二社池は埋められた。

 江戸の水不足を解消するため敷設されたのが玉川上水。東京都羽村市から東京新宿区まで全長43kmにわたる堂々たる上水道だ。工事を請け負った玉川兄弟(庄右衛門・清右衛門)にちなんで、「玉川上水」と呼ばれていることを初めて知った。1653年着工、完成は同年説と翌年説があるらしい。

 「十二社池」(じゅうにそういけ)は現在の西新宿4丁目辺り。歌川広重の「名所江戸百景」の「角筈熊野十二社」には十二社池が描かれているという。江戸の景勝地の1つだったが、今は埋められ、姿を消した。番組では池畔のそば屋に残っていた池の写真とともに、当時の繁栄ぶりが語られた。

 今や新宿は様変わり。水に関連するものは大体が姿を消したが、逆に今も繁盛しているのは星の数ほどある飲食店・風俗店・ホテル・遊技施設。歌舞伎町の勢いは昔ほどではないものの、今でも日本一の繁華街の地位は揺るがない。「水」商売の街・新宿の面目躍如というべきか。

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