養老渓谷@千葉県


               (栗又の滝=養老の滝)
 
 千葉県松戸市には7年間住み、そのうち3年は県庁所在地の千葉市で勤務したとはいうものの、千葉県民の意識は丸でなく、むしろ「千葉都民」の意識のほうが強かったことを告白しなければなるまい。千葉市勤務になってやっと千葉県民としての自覚が生まれたものだった。

 東京湾アクアラインの先に目指したのは養老渓谷(夷隅郡大多喜町栗又)。大多喜町から市原市を流れる養老川によって形成された渓谷だ。千葉県内でも有数の観光地のようだが、よく知らなかった。同県内には高い山も大きな川もないから、渓谷と聞いても食指が動かなかった。

 それほど期待していなかったが、案の定、紅葉にはかなり早かった。前兆もほとんど見られなかった。それでも1カ所だけ、上のほうが少し色づいていた。気分的にはこれをもって今年の紅葉を愛でたことにしたい。

 意外だったというべきか、全くの無知だっただけだが、養老渓谷に「養老の滝」があることを現地に行って初めて知った。地元では在所の名前をとって「栗又の滝」と呼んでいる。長さ100m、落差30m。こんななだらかな滝を見るのは初めてだ。真上から真下に水が一直線に落ちるのが滝だと思っていたから、不思議な感じだった。

 「養老の滝」と聞けば、どうしても「岐阜県の養老の滝」(高さ30m、幅4m)を思い浮かべてしまう。栗又の滝は「上総(かずさ)養老の滝」と呼んで、岐阜の滝と区別しているようだ。鮎釣り師が風景の中に溶け込んでいた。遊歩道を2kmほど歩く間に幾つも滝があって、それぞれに名前が付いていた(千代の滝→万代の滝→昇竜の滝→見返りの滝)。②と③は逆かもしれません。

①万代の滝

②見返りの滝

③昇竜の滝

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