入間航空祭

 文化の日。関東地方は朝から燦々と太陽が輝き、見事な秋晴れが広がった。神田古本まつりの最終日だったほか、航空自衛隊入間基地の航空祭があったので、どちらにしようか迷ったが、後者にした。8月に米軍横田基地をのぞいたので、今度は自衛隊を見学することにした。

 入間(いるま)基地(狭山市稲荷山)は埼玉県入間市と狭山市にまたがる国内最大級のエアベース。首都防空の要の任務を担うが、住宅地域に立地しているため、戦闘機部隊は配置されていない。保有機約50機は輸送機が中心だ。全国に配置されている航空救難部隊の司令部はここに置かれ、エアレスキューの司令塔を務めている。

 西武池袋線稲荷山公園駅で降りると、そこはもう事実上基地内。ものすごい人出で、同基地HPによると、3日1日の入場者数は約28万人で過去最高を記録した。人、人、人で、展示されている機体に接近することすら困難だった。大方のお目当てはアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」(松島基地所属第11飛行隊)の展示飛行。基地の上空で行われるので、どこからでも見える。

 展示飛行は英ファーンバラ航空ショーで2回見たことがある。ハリアー戦闘機5機が目の前で静止状態で横一列に並んだのは壮観だったことを思い出す。しかし、ブルーインパルスの曲芸飛行には敵わない。青空を切り裂くように飛ぶ雄姿は美しい。今年は創立50周年だという。

 ブルーインパルスの使用機体は現在第3代目で、T-4(純国産中等ジェット練習機)。乗員2人、全幅約9.9m、全長約13.0m、全高約4.6m、自重約3.7t。最大速度マッハ約0.9(約1040km/h)。機体は意外とこぶりで丸みを帯びていることから、「ドルフィン」(いるか)と呼ばれるとか。近くで見るデモ飛行は力強くかつ華麗で優雅。時速1000kmで飛行するので、デジカメではとても捕え切れなかった。

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