東京スカイツリー

　今宵は久しぶりに大正レトロの居酒屋「大坪屋」（荒川区南千住４－４－１）で飲んだ。帰宅経路とまるっきり逆なので、よほどのことでもなければ足が向わない。しかし、それでは面白くない。常磐線沿線通勤組と一緒であることを口実に大坪屋を再訪した。

　真ん中のカウンターで飲ませてもらった。全体が見渡せて何とも居心地がよい。たっぷりママさんの客に対する仕切りぶりを見させてもらいながら飲んだ。生ビールに２５度酎ハイ、それに最後は「２級灘扇」の熱燗を２本。

　つまみは牛煮込みやマグロぶつ、おでんなど。どれも２００－３００円。量が少ないからとはいえ、値段も安い。奮発して６００円のどぜうを頼んだが、「モノが入らなくてない」という。どぜうも棲みにくい世の中になっているのかもしれない。隣りで湯豆腐で酎ハイを飲んでいたおじさんがママさんに「もう帰りなさい」と言われ、払った勘定が４００円。すばらしい。

　店に入る直前にそばの貨物駅上の陸橋から東京スカイツリーを眺めた。３カ月前は見えなかったのに、ビルの上にちょこっと顔を見せていた。もう一度近くでみたい。